惚れさせたい！

現在の状況 ページ4

５月になって少し学校生活にも慣れ
余裕が出来てきた頃。








暖かい日差しの中通学路をゆっくり歩いて
あくびを１つ。




すると後ろからドタドタと足音がした。




そして、




「おはよー！涼介！」


と元気な挨拶


「おはよう。知念。」






あの入学式の日


アイツと睨み合った後すぐに謝ってきた。

幼なじみなんだとか。

しかも俺がアイツを堕とす宣言したことに対し、

「僕も手伝う！」と言い出した。



そして









「大貴はね、本気で人を好きになったことが無いんだよ。」








「だから涼介に声を掛けたの。」






俺なら有岡を変えてくれるだろうと

思ったらしい。

知念じゃダメなのかときくと

「生憎僕には恋人が居るから。」と言われた





それに、あんなに可愛い子に

「お願い！涼介しか居ないの！…ダメ？」

とうるうるした目で頼まれたら

断れるヤツは居ない。









それから仲良くなって今に至る





そして有岡を惚れさせる作戦は…









全て失敗に終わっている。









俺は恋愛未経験で一方的な好意しか送られた事しか無く、

知念もあまり経験豊富ではないらしい。





そのためテレビでよく見るよね〜ぐらいの

ベタなものを実践してみたのだが…





なかなか上手く行かない







前髪を切ったって

全く気付く気配なし。





香水変えて

「どこが変わったでしょうか！？」とクイズ番組のＭＣばりの

テンションで聞いても

「あ？…しらね」

…と冷たく一蹴。





やはり映画やドラマのように少しの変化に

光の速さで気づいてくれる人は居ないようだ



それどころか






てこずってる俺に「こんなもんか…」と煽ってきた



お前のせいだよ！！！！









あまりの鈍感さに何度目かわからないため息をついた。








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こんな作品に評価していただきありがとうございます！

正直誰からもされないと思っていたので…




引き続き頑張ります！

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