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「……うん。大した外傷はないし、本人も痛みは無いっていってるから、
 そこの湿布貼るだけで大丈夫!先生、体調不良の生徒の所に行くから後よろしくね!」


と、慌ただしく去っていった。



ということは……





『…じゃあ、こっち。』


「う、うん。」




そう、部屋の中で有岡と二人きりなのだ。


やばい。やばい。





今さっき気付いたばかりのこの恋心を意識しない
わけなくて、触れられたところをつい、目で追ってしまう。



不器用なのか、何度も何度も貼り直している有岡

意外な一面が見れた気がして嬉しくなった。



「ふふ、有岡不器用なんだね。」

『…うっせ。』

「あーもう。ほら貸して?」

『だーめ。俺がする…』




意地でも自分で綺麗に貼ろうとする姿に
愛しさが募った。





『………ん。できた』


「いろいろありがとう。」


『…ん。』






そのまま、静寂が二人を包み込む。

でも、決して嫌な静けさじゃなくてむしろ心地良い。

頬を撫でていく風が心を素直にしてくれた。





「何で有岡はさ、今日俺にやさしくしてくれたの?」



ずっと気になっていたこと。
今まで冷たかったのに、今日は優しくしてくれた。


答えが気になって、真っ直ぐ目を見つめた。





『…うーん。良く分かんねーけど、気づいたら身体が勝手に…みたいな?』


「そっか……」





勝手にって事は心配してくれたのかな。いつもより優しい口調から
嫌われては無いって事に酷く安心する。






『お前危なかっしいから、何か放って置け無いんだよ』

「な!?子供じゃないし!」






こんなやり取りでさえ、嬉しいと思う俺は変わっているのだろうか。





『よし、帰るか』


「うん。」




さっきまで繋がっていたその男らしい手を掴もうとしても
躊躇ってしまう俺は恋愛において、





相当臆病な性格らしい。

女子力→←好き



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(名前)(プロフ) - まかろん。。さん» ありがとうございます!応援されると頑張れる気がします!今日の更新頑張ります! (2020年4月21日 14時) (レス) id: 90120846eb (このIDを非表示/違反報告)
まかろん。。(プロフ) - 返信ありがとうございます!なるほどです!いつか読めるようになると嬉しいなって思います!お話がとても好きなのでこれからも更新楽しみにしています!頑張ってください! (2020年4月21日 12時) (レス) id: a04440bc10 (このIDを非表示/違反報告)
(名前)(プロフ) - 自己満で始めたものなので、正直、楽しんで頂けているか分からなくて不安になり、更新しなきゃとは思うのですが中々進まなくて……これからも、長い目で待ってもらえると嬉しいです。長々とすみません。更新頑張ります! (2020年4月21日 10時) (レス) id: 90120846eb (このIDを非表示/違反報告)
(名前)(プロフ) - まかろん。。さん» ありがとうございます!今は更新が不安定な為、一時的にかけているだけにするつもりですが、自信が無いのでこのままパスワードを掛け続けるか悩んでいます。こんな作品でも読みたいという方がいらっしゃったらコメント欄にてお教えしようかなとも思っています。 (2020年4月21日 10時) (レス) id: 90120846eb (このIDを非表示/違反報告)
まかろん。。(プロフ) - 惚れさせたい!が好きです!同じ作者さんという事でコンクラーベを読んでみたいのですがパスワードを教えていただくことはできますか??これからも更新楽しみにしています。頑張ってください! (2020年4月21日 1時) (レス) id: a04440bc10 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:涼爽 | 作成日時:2018年3月12日 0時

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