好きすぎて越してきました (ページ2)

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越してきて2日目かつ飛行機を降りた次の日

当然中学生という分際だ

未だ義務教育も終わっていないような未熟児は学校に行かなければならないのだ

『…』

手汗がすごい

初めての教室に入るのってこんなに緊張するもんなんですか

先生「新しく来た子がいるから、仲良くしてやってな」

先生の声が不意に聞こえてくる

あぁ、まだ手汗も収まってない

ガラッと扉を開ければ降り注がれる視線

その中に一際目立つ金髪

でも、彼の視線だけは私には注がれていない

ボケっと外を眺めて

『えっと…東京から越してきました。

佐々木Aです。よろしくお願いします。』

頭を下げればいくつかの拍手

これは迎えられたということでいいのだろうか

先生「じゃあ、一条(いちじょう)の隣なー」

誰かこの世界に乙女ゲーム要素を入れてくれ

当たり前のように私は彼の隣になれなかった