どうでもいい37 ページ46
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鬼「ぐあああ!!!」
理性をなくした鬼たちが、次々と私に向かって走ってくる。
無理やり刀を握って首まで刃を振るう。
『っ、』
じわじわと痛みが手首から私の肩に伝わり、
やがて全身に毒が入っているかのよう感じた。
視界がぼやける。
光「…あんた、なにしてんの、」
『要…光…???』
ずるっと、膝を床につけようとしたとき、咄嗟に要光に支えられた。
要光は、今回、この任務に来てないはずじゃ…
光「柱だけじゃ、足りないって言われたのよ。」
要光は、私を見ずに答えた。
柱だけじゃ、って、それはまるで、
『お前…、柱じゃなくなったの…?』
光「あんたにはどうでもいいんじゃないの、」
前の件もあって、要光は最近やけに落ち着いていた。
柱に見捨てられたのか、
はたまた、
自分から辞退したのか、
わたしは知らない。
知りたくはない。
『お前が、どんな態度をとったとしても、許さないから、』
知りたくないのだ。
光「っ、うるさいわね、」
わたしがそういうと、要光は、ずんずんと私を置いて森の中に入っていった。
真夜中、月の光が私を照らす。
『行かなきゃ、』
震える手を抑えて、前へ進む。
行かなきゃ、
行かなきゃ、
『どうでもよかったのに、』
私の感情は、成長したがっている。
でも、わたしがそれを拒んでいるのだ。
成長したくない、傷ついていないフリをしていたい、ずっと、
ずっと、
かわらないままでいたい。
『早く、捨てなきゃ、こんな感情』
痛みとともにわたしも森の中へ進んだ。
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みょん - 状況が分かりやすくて、細かく書いてあって読みやすいです! (2021年8月30日 23時) (レス) id: 92803f2ac3 (このIDを非表示/違反報告)
みょん - 控えめに言って神 最高です! (2021年8月30日 23時) (レス) id: 92803f2ac3 (このIDを非表示/違反報告)
やすな(プロフ) - マッシュッシュさん» 同感です、、、、、!ほんっとうに感動しました (2021年2月21日 8時) (レス) id: 32dc323374 (このIDを非表示/違反報告)
小説終わらない - 私も個人的に小説を書いています!やっぱり凄いです!なんか読めば読むほどいい話です! (2020年12月9日 20時) (レス) id: db2eb7a25e (このIDを非表示/違反報告)
superman(プロフ) - ササミさん» ラスト考えるのむずかったです(T_T) (2020年10月9日 22時) (レス) id: 56ca2f5f9a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:superman | 作成日時:2019年10月13日 19時