どうでもいい 34 ページ42
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『私は、話すことなんてないけどなぁ。』
そういうと、しのぶの方がビクと揺れる。
多分、今までのことを謝りに来たのではないかと思うが、生憎私は今までのことを許すような馬鹿ではない。
その前に、許す、心の余裕がない。
しのぶは一呼吸置いて、
し「今までの事を、謝罪したくて、…」
俯いてそう呟いた。
なんで、お前らの方が被害者みたいな面してるのか微塵も理解ができなかった。
容易く、要光を選んだのはお前ら。
私よりもあいつを信じたのはお前ら。
なのに、
"騙されてたんです。
私たちは本当はこんなことしたくなかった"
みたいな顔してんの?
ねぇ、私が、
『許すとでも思う?』
しのぶの方は見ずに答える。
自分でもわかるくらい低い声が出た。
『まぁ、子供じゃないから一生許さないってことは無いけど、今はただ、お前らの顔を見るのがむり。』
し「でも、それでも私は、謝りたいだけです。」
しのぶは、泣きそうな声で言う。
あーあ、かわいそうだね。皮肉だね。
『ふーん。』
睨むようにそちらをみる。
しのぶと目があって、すぐパッと逸らした。
しのぶはキュッと唇を噛み、拳を握る。
滑稽だなぁ。
そんなにプライドを守りたいか?
そんなに頭を下げたくないか?
まぁどうでもいいけど。
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それから、私の牢獄生活はすぐに終わった。
これから、稽古だと言うのに、やる気が全く起きない。
刀を握りたくもない。
『ほんと、めんどくさい』
なんなら一生牢獄生活でも良かったのかも?!と思ってるんだけど、そんなことはないから今の訂正。嘘ね。
絶対1週間も刀をふるってなかったから、腕が鈍ってる。絶対筋肉痛になる。やだ!!!やだ!!!それ!!!やだ!!!!!!!
はぁと大きいため息をつきながらも、刀があるところまで移動する。
刀を握るなんて久しぶりすぎる。
『よいしょ、』
そう言って、刀を握ろうとしたとき、
『あれ、?』
ガシャんと刀が落ちて握れない。
何回も何回も握っても、落ちて握れない。
『なんで、?え、』
やっと握ったかと思えばガタガタと震えが止まらない。
なんで、
どうして、
『…どうして、』
一筋の冷や汗が私の首を垂れた。
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私立入試まであと2日のsupermanです!
生きてます!!超元気です!
コメントすごく励みになります。ありがとうございます!!
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みょん - 状況が分かりやすくて、細かく書いてあって読みやすいです! (2021年8月30日 23時) (レス) id: 92803f2ac3 (このIDを非表示/違反報告)
みょん - 控えめに言って神 最高です! (2021年8月30日 23時) (レス) id: 92803f2ac3 (このIDを非表示/違反報告)
やすな(プロフ) - マッシュッシュさん» 同感です、、、、、!ほんっとうに感動しました (2021年2月21日 8時) (レス) id: 32dc323374 (このIDを非表示/違反報告)
小説終わらない - 私も個人的に小説を書いています!やっぱり凄いです!なんか読めば読むほどいい話です! (2020年12月9日 20時) (レス) id: db2eb7a25e (このIDを非表示/違反報告)
superman(プロフ) - ササミさん» ラスト考えるのむずかったです(T_T) (2020年10月9日 22時) (レス) id: 56ca2f5f9a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:superman | 作成日時:2019年10月13日 19時