どうでもいい 29 ページ34
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甘「私、なんもいってないよ…!」
食い気味で甘露寺さんが答える。
甘露寺さんが答えるたび、みんなの雰囲気はどんどんと悪くなる。
所詮こんな
「互いに信頼し合おう」とか
「あなたの事信じてるよ」とか
そんな言葉、ただの口約束でしかない。
どっかで、必ず、裏切るものだ。
私と、他人が赤の糸で繋がっていたとして、
常にその糸は、千切れそうになっている。
私や、他人が自分に対し、おかしな行動をすれば、すぐに切れる。
そして、その糸が結ばれることは一生ない。
残酷なものだ。
光「Aちゃんに甘露寺ちゃんが、私のことは本当は信じてないって、あんなやつ、いなくなった方がいいよねって言ってたじゃない!!」
よくもまぁ息をするように嘘が出るものだ。
べらべらと口から言葉を出すたび、虫唾が走る。
ねぇ、
要光はこんな奴だって。
し「甘露寺さん…。」
悲「あぁ、なんとかわいそうに。」
煉「うむ、処罰をくだそう!!!」
口々に喋る。
何年もの友情や、信頼より、
泣いてる奴の方をとるんだね君たち。
不「……。」
伊「甘露寺、嘘だよな?」
時「………………。」
ばっかみたい。
目の前のことしか見てないくせに、全て知ったような気でぐちぐち語る。
冨「………最低だな。」
宇「………フー…、」
光「…………あはっ、」
要光が、口角を上げて小さく笑った。
甘「みんなっっ、どうして、なんで、信じてくれないの?!!!!」
甘露寺さんがそう言った後、何かに気づいたように私を見つめる。
その感情を知るのに時間なんて入らなかった。
甘「……………ごめん、Aちゃん…。」
知ってるよ。甘露寺さんがいい人だなんて。
『…ふざけんのも大概にね?』
だから、そういった。
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みょん - 状況が分かりやすくて、細かく書いてあって読みやすいです! (2021年8月30日 23時) (レス) id: 92803f2ac3 (このIDを非表示/違反報告)
みょん - 控えめに言って神 最高です! (2021年8月30日 23時) (レス) id: 92803f2ac3 (このIDを非表示/違反報告)
やすな(プロフ) - マッシュッシュさん» 同感です、、、、、!ほんっとうに感動しました (2021年2月21日 8時) (レス) id: 32dc323374 (このIDを非表示/違反報告)
小説終わらない - 私も個人的に小説を書いています!やっぱり凄いです!なんか読めば読むほどいい話です! (2020年12月9日 20時) (レス) id: db2eb7a25e (このIDを非表示/違反報告)
superman(プロフ) - ササミさん» ラスト考えるのむずかったです(T_T) (2020年10月9日 22時) (レス) id: 56ca2f5f9a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:superman | 作成日時:2019年10月13日 19時