どうでもいい 23 ページ25
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要光の足元で、パキ、パキ、
と簪が軋む音がそこに響いた。
私の心が壊れていく音のようだった。
姉さんが、死んでしまってから
私は泣かなくなった。
どんな仕打ちをされても、なにを言われても、
泣くことなんてなかった。
でも、だめだ。今は、今だけは、
『…、』
ポタ、
ポタと地面に涙が落ちる。
じわじわと水が広がり、そしてすぐ乾く。
あぁ、なんて儚い。
光「なに、悔しいの？笑笑」
ニヤニヤしながら、要光が私の顔を覗く。
あいつは、私が悲しむと思ったのだろう。
次の瞬間、要光は私の顔を見て眉を潜めた。
光「…ｯ、お前」
私は、今どんな顔をしているだろうか。
怒りだろうか？
悲しみだろうか？
喜びだろうか？
ううん。全然違うの。
『…無、だよ。』
もうなんも感じないの。
光「ｯｯｯｯなんでだよ、！！！！もっと悲しめよ！！！！もっと苦しめよ！！！！！泣けよ！！！！！！なんで、平然としてんだよ！！！！！！！！！」
『もう、いいよ、』
くそ弱いお前になんて負けないから。
姉さん、見ててね。
_____________
_____________
気付いた時には、
要光は頭から血を流して倒れていた。
そして、私も腹から大量の血を流してその場に倒れ込んだ。
宇「〜〜〜〜〜〜〜〜！！！、」
宇髄さんが遠くから叫ぶ声が聞こえる。
甘「ｯ、光ちゃん、Aちゃん！！！！！！」
甘露寺ちゃんも、私の名前をよんでくれた。
まぶたを閉じる数秒で、
宇髄さんと甘露寺ちゃんが、粉々になった簪を見て泣いていたような気がした。
あー、疲れた。
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みょん - 状況が分かりやすくて、細かく書いてあって読みやすいです！ (2021年8月30日 23時) (
レス) id: 92803f2ac3 (このIDを非表示/違反報告)
みょん - 控えめに言って神 最高です！ (2021年8月30日 23時) (レス) id: 92803f2ac3 (このIDを非表示/違反報告)
やすな(プロフ) - ﾏｯｼｭｯｼｭさん» 同感です、、、、、！ほんっとうに感動しました (2021年2月21日 8時) (レス) id: 32dc323374 (このIDを非表示/違反報告)
小説終わらない - 私も個人的に小説を書いています！やっぱり凄いです！なんか読めば読むほどいい話です！ (2020年12月9日 20時) (レス) id: db2eb7a25e (このIDを非表示/違反報告)
superman(プロフ) - ササミさん» ラスト考えるのむずかったです(T＿T) (2020年10月9日 22時) (レス) id: 56ca2f5f9a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：superman | 作成日時：2019年10月13日 19時
