どうでもいい 21 ページ23
.
『…なに…?』
自然と眉が下がる。
こいつは今なにをしようとしてる?
私になにを言おうとしてる?
フラ、フラ、と徐々に私に近付いてくる。
足取りは重く、多分相当頭にきている。
光「てか、そもそも、あんたがいなきゃよかったのよ。」
ボソッと言う。
光「さっきの鬼だって、お前じゃなくても私が殺れた。」
一回気絶させた方がいいか、これは。
さっきから自分の感情をコントロール出来ていない。
今までの鬱憤を全部私に向けている。
そして、
光「お前が死ねよ」
死んだような魚の目で私にそう言った。
私は背中に電流が走ったように、その場で硬直する。
なんで、お前にそんなこと言われなきゃいけないんだよ。
お前の計画を邪魔したことは一度もない。
全部お前の思い通りになるようにしてた。
全部、私は我慢してたのに。
なんだお前のその顔。
光「これ、なーんだ。」
『………………?』
要光は、隊服のポケットからカチャと何かを取り出した。
その音に聞き覚えがある。
『……………お前…????!!!!』
光「ねぇ、これいらないでしょ?あんたには。」
なんで、お前が
それは、私のものだぞ。
お前なんかが触るな、
『やめろ、返せ!!!!!!!』
バッと手を伸ばすが、要光はボトッと簪を床に投げ捨て、足で思いっきり踏みつけた。
バキ、バキバキと簪が壊れる音がする。
光「あーあ、壊しちゃったねぇ?」
『…お前が………壊したんだろう!!?!!』
光「あの夜、あんたが大事そうに簪を見てたからそんな大事なもん?って思って他の柱に聞いてみたら、買ってもらったんだって?それ。笑」
『足を、どけろよ!!!!!!!!!!』
みんなにどんだけ酷いことされても、
無視されても、
暴言を吐かれても、
本当は、本当はどこかで、
みんなは大丈夫なんだって、
思ってた。
最後は私に笑ってくれるって、思ってた。
みんな、笑顔になるって、
思ってた。
____________
supermanです!
テスト期間であまり更新ができなくてすみません。
4402人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「鬼滅の刃」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
みょん - 状況が分かりやすくて、細かく書いてあって読みやすいです! (2021年8月30日 23時) (レス) id: 92803f2ac3 (このIDを非表示/違反報告)
みょん - 控えめに言って神 最高です! (2021年8月30日 23時) (レス) id: 92803f2ac3 (このIDを非表示/違反報告)
やすな(プロフ) - マッシュッシュさん» 同感です、、、、、!ほんっとうに感動しました (2021年2月21日 8時) (レス) id: 32dc323374 (このIDを非表示/違反報告)
小説終わらない - 私も個人的に小説を書いています!やっぱり凄いです!なんか読めば読むほどいい話です! (2020年12月9日 20時) (レス) id: db2eb7a25e (このIDを非表示/違反報告)
superman(プロフ) - ササミさん» ラスト考えるのむずかったです(T_T) (2020年10月9日 22時) (レス) id: 56ca2f5f9a (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:superman | 作成日時:2019年10月13日 19時