どうでもいい 20 ページ22
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『あなた、
鬼と人間の区別も出来ない馬鹿なんですか?』
光「は、ぁ?なに、私を蹴飛ばしといてそんなこと言うの?」
要光の口からは少し血が垂れていた。
それもそのはず。
私は、あの一瞬で相当イラついた。
だから、思いっきり今までの怨念をこめながら蹴った。
『…あなたがが邪魔したからでしょう?
私はあの娘の姿をした鬼を倒そうとしただけ。
なのに、鬼と人間の区別も出来ないあなたが庇ったから殺りそこねた。』
『蹴飛ばしで終わっただけ、
ありがたいと思えよ。』
生半な気持ちで柱になったのなら今すぐでもいい。辞めろ。
私はお前のような、
実力もないのに愛を欲しがり、常に自分が一番じゃなきゃいけない奴が大嫌いなの。
光「私にこんな事して、ただで済むと思ってんの?」
要光は私を思いっきり睨んだ。
まぁ、蹴飛ばしてしまったからこの際もうどうでもいいんだよね。
『…どうでもいいわ。』
その時、カチッと要光の時閉鎖が解かれる音がした。
『おじょーちゃん、あなた、鬼でしょ?』
娘「…この体は一生手放さない。私がやっと手に入れたんだ。鬼狩りになんてやられてたまるか。」
やっぱり、体をのっとっていたか。
娘の自我はあるものの、
鬼に喰われていて精神が今にも途切れそうな音がする。
あー、もう少しで死ぬかも。
光「おい、鬼、逃げるな!!」
要光が、私に手柄を取られると思ったのかもしれない。
焦ったように、剣を抜き逃げようとしている娘を追おうとしている。
娘「…そこの醜女、己が強いとでも思っているのか?」
光「私はっっっっっ、柱よ!!!!!!」
的を突かれたのか、悔い気味で答える。
『柱ねぇ。』
娘「ただの阿呆だな。お前から死ねばいいのになぁ、」
娘の姿をした鬼はそれだけ言い残し、姿を消した。
朝日が私たちを照らす。
光「くそ!!!!くそ!!!!!!!お前のせいだ。お前のせいだ!!!!!!!」
ガリッガリっと爪を噛む。
なんと、愉快ゆかい。
『…そう。』
光「お前のせいだ。」
ぷつんと糸が切れたように、要光はフラフラとこちらに向かってくる。
そして、ポケットから何かを取り出した。
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みょん - 状況が分かりやすくて、細かく書いてあって読みやすいです! (2021年8月30日 23時) (レス) id: 92803f2ac3 (このIDを非表示/違反報告)
みょん - 控えめに言って神 最高です! (2021年8月30日 23時) (レス) id: 92803f2ac3 (このIDを非表示/違反報告)
やすな(プロフ) - マッシュッシュさん» 同感です、、、、、!ほんっとうに感動しました (2021年2月21日 8時) (レス) id: 32dc323374 (このIDを非表示/違反報告)
小説終わらない - 私も個人的に小説を書いています!やっぱり凄いです!なんか読めば読むほどいい話です! (2020年12月9日 20時) (レス) id: db2eb7a25e (このIDを非表示/違反報告)
superman(プロフ) - ササミさん» ラスト考えるのむずかったです(T_T) (2020年10月9日 22時) (レス) id: 56ca2f5f9a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:superman | 作成日時:2019年10月13日 19時