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革命軍は、打倒世界政府を目指す海賊。そんな俺たちの船は1つではない。
どの船にも、優秀な船医は居る訳だが、俺が乗っているヴィント・グランマ号にはとりわけ優秀な船医が乗っていた。
「サボくん、これアンの所に持って行って？」
「悪い！俺暇じゃねぇんだ。」
顔に被せていたシルクハットを少し持ち上げて、俺に声をかけたコアラにそう言った。そして、また居眠りを続けようとしたが振り下ろされる拳で目が覚めた。
「おいおい！避けなかったら内臓破裂してたじゃねぇか！」
「あら、失礼。参謀総長は必ず避けるかと思いまして！」
上司になんて事するんだという文句は、コアラの黒い笑顔を見て呑み込んだ。そして、シルクハットを被り直してコアラを見た。
「アンの所にちゃんと届けてね？私が行きたいとこだけど、今から少し出ないといけないから。」
「分かった。…白紙って事はカルテか？」
「そう！って事でよろしくね〜。」
数枚ずつまとめられているカルテ。
俺たちには白紙にしか見えないその紙を、船医の所に持って行く為に歩き始めた。動くのが面倒だっただけで、船医のことが嫌いな訳では無いんだ。
むしろ逆。
「おーい、サボだ！」
「どうぞ入って。」
中からソプラノと言うには少し低く、アルトと言うには少し高い…そんななんとも言えない優しさを含んだ声が聞こえた。指示通り扉を開けて中に入ると、カモメが何匹か船医の傍に居た。
「また、治してやってんのか？お人好しだなぁ、船医は。」
「これも訓練の一環だよ。……それは、カルテ？」
「あぁ。」
俺は、カルテが白く華奢な手にしっかり握られたのを確認して紙から手を離した。
白紙のカルテに船医の手に触れた瞬間、そこにびっしりと綴られた文字が浮かんだ。
これは、船医の食べた悪魔の実の能力だ。「ブラブラの実」の血液人間。
船医は、超人系の能力者だ。
※
こんにちは！四白眼です！
こんな感じでお話を進めて行きます！
基本、サボくんが語り手で進める予定です！
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作者名：四白眼 | 作成日時：2022年7月30日 13時
