オキナグサ (ページ3)

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・ᵉⁿᵈ ページ3

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「へ...」

とりあえず座れ。と元通りにされた

なかなか口を開かない風斗を前にただただ気まずいという感情が私を埋め尽くす

『風斗...？』

「あー、もういいわ。俺も全部言う」

『うん？』

「俺、正直言って別れたくなかった。」

『は、、、』

「けどAの様子見てたらこれもう無理かもなって思ってて雰囲気で言うてしもたんよ」

「...どっかで期待してた。嫌っていうAを。でもまあそういう運命やったんやなってさ...」

『うん...』

「別れてから忘れよう忘れようとしたけど、でかすぎてさ、俺の中のAが。」

「そしたらよ。あいつからAがおかしくなったとか聞いて？」

「んで久々会ったら、男とやりまくってます〜てか？しばいたろかほんま」

『あはは、、、、、、』

「俺が今までどんな思いしてお前の話聞いてたと思う？」

「聞きたくもない男の話きいてさ。ずたぼろよ？俺の心」

「でも、それでもAと飲んでたのは一瞬でも今Aを独り占めしてるのは俺やって思いたかったから。」

ノンストップで耳に入る風斗の言葉は、
どれも嘘のようで信じがたかった。夢なのかとほっぺを抓ったりした

「夢ちゃうよ笑」

『今の、ほんとの話、？うそ？』

「やとしたらどんな嘘やねんきもすぎるやろ」

いつも聞いていたはずの笑い声がどこか懐かしく感じて
目に涙がたまった。

「なぁに泣いてんのよ」

風斗の手が私の頬を包み、親指が涙を拭ってくれた

「俺ともう1回、付き合ってくれませんか」

『お願いします....、』

"もう一度"

・end