オキナグサ (ページ17)

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心になにかが突き刺さる音がした。

彼に涙を見られたくなくて
丁度信号が赤になり車が停止したタイミングで

『ごめん私歩いて帰る』

と言ってロックを外してドアを開けようとすると手首を掴まれた

「ちょ、今何時だと思ってんの。危ないから」

『離して。今は一緒に居るべきじゃない。またLINEする』

彼の腕を振り払って無心でただ、走った

〜

車を降りてからしばらく経って時、彼からのLINE

＜感情が先走って正気失ってた。反省してる
＜〜〜のコンビニいるから戻ってきて

＜＜今日は帰らない

＜危ないから

＜＜いろいろ考えたいから、ひとりにさせて。

＜わかった。明日は絶対帰ってきて。ちゃんと話そう

＜＜うん。ありがとう

〜

昨日の夜は、相談も兼ねて友達のお家に泊まらせてもらった

友達と話せたということもあり今は落ち着いている

『ただいま、』

家に戻ってリビングに向かうと
そこにはソファに腰をかけ頭を抱える彼の姿

『なおきくーん...帰ったよー、』

「あっ、A...待ってたよ、おかえり」

『ただいま』

「遅いから帰ってこないかと思ったじゃん...」

『ごめんごめん。友達のお家泊まらせてもらってたの』

「うわーよかった。変な男に捕まってなくて」

本当心配して寝れなかったんだから。と安堵の表情を見せる彼

『ごめんね、昨日は』

「俺の方こそ言い過ぎたかも知んない。ごめん」

こっち来てと自分の横をとんとん叩く彼に従い、横に座ると力強く抱きしめられた

『うお、』

「俺さ、本当にAのこと愛してるの」

『私もだよ』

「自分でもわかってるんだけど、その気持ちが行き過ぎちゃうことがあってね」

『うん、』

「俺にはAしかいないからどうしても離したくなくて、必死になっちゃうんだよ」

初めて話してくれた彼の本音と親身に向き合う

「でも自分勝手にはなりたくないからって我慢してた。昨日はそれが爆発しちゃったぽい。反省してる。俺の方がしっかりしてなかったな...」

『んーん、そんなことない。我慢させちゃうようなことした私が悪いから。気をつけるよ』

「ありがとう......もう、俺から離れないで」

『もちろん。』

と言うと抱きしめる力を強める彼

『ちょっと苦しいかも』

「今は我慢してくれよ！笑」

貴方のいる人生だから、価値があるの＿＿＿

・end