オキナグサ (ページ15)

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職場の先輩が退職するということで送別会が行われた
私の職場は女性より男性が多いこともあって彼のことが一瞬頭に過ったが
やっぱりお世話になった先輩なので行くことにした。

彼には許可を貰っている。
貰っているというか職場の飲み会ならいいよと付き合い始めたころから言われていた。
彼も社会のことは理解しているから自分勝手な束縛はしてこない。
そういうとこが好きなんだなと改めて実感する

でもまぁ毎回心配だからって迎えに来てくれるんだけどね

今日も迎えに来てくれる

＜着いたよ

と彼からのLINE。

＜ありがとう。向かうね

先輩に感謝と応援を伝えて店を出た

あぁちょっと飲みすぎたかな。フラフラする

「お姉さん、大丈夫？」

急に声をかけられたと思ったら腰を抱いてくる男の人

『あ、、大丈夫です、笑すみません』

すぐに距離をとった。

「そう？でもフラフラじゃん笑」

とまた腰を抱いてくる。気持ち悪い

『ほんと、大丈夫なんで。やめてください』

「えーでもそんな状態で歩いてたら変な男に捕まっちゃうからさ」

家まで送ってあげるよ。なんて、お前だよ変な男は。

『しつこいです。気持ち悪い』

「あ？」

『いっった、、』

男性を怒らせてしまったのか、すごい勢いで壁に押さえつけられた

「俺が親切に言ってやったのになにその態度」

『私はお願いしてないです』

「女がこんな時間に歩いてたら危ないのわかってるだろ？」

『彼が迎えにきてくれてるので離してください。』

「A！！」

『なおき...』

「...ちっ」

男性は直樹を見た瞬間舌打ちをして去っていった

「遅いと思ったらそういうことかよ」

『ごめん...』

怒ってる、、、？

「帰ろ」

『うん。お迎えありがとう』

「ん」

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