オキナグサ (ページ12)

今日:5 hit、昨日:59 hit、合計:29,619 hit

世界を終わらせてページ12

〈9レ・s〉
┄┄┄
・
side-syn

『ばーーーり、つかれたぁあ』

「今日やばかったな。お疲れさん」

仕事終わり

相方の京極と一服

「お前電話なってない？」

『あ、ほんまや。』

京極にそう言われ確認してみると、Aからの電話

『ほいほい。』

(しゅんくんお疲れ〜)

『ありがとうやで〜〜。どうした？』

(あ、そうそう。今日先輩と飲み行くことなったから、ご飯食べて帰ってきてほしい)

今家なんもないの〜とへらへら話すA

また.........？

今日は一緒に飯食べる言ってたやん＿＿＿

『そっ、か。いつもの先輩？』

(んーん！違う人)

『、、わかった。あんま飲みすぎたあかんで？笑』

(まかせろ！)

『まかしたでぇ！ほな楽しんできーよ』

(うい！ごめんね)

「Aちゃん？」

『Aちゃん』

「会話聞こえてたけどAちゃんってそんな感じやったっけ？」

違う。

最初はそんなことなかった。

付き合ってからしばらく経った頃、
同僚とご飯に行ってもいいかと申し訳なさそうな顔をして言ってきたA。

俺自身それぐらいで嫉妬するようなちっさい人間ではないので
そんなん全然ええよ〜と快くOKした。

でも、それがきっかけとなったのか
Aは頻繁に会社の人と飲みや遊びに行くようになった

ちっさい人間やと思われたくないし、何よりAを縛りたくない。
そんな気持ちから俺は本心を言い出せず、我慢する日々。

「おーーい。なかむら？どしてん」

『ごめんごめん笑なんもない』

「嫌なもんは嫌って言わな」

『え？』

「嫌なんやろ？Aちゃんが飲み行くの。」

『そんなこと、、あります。はい』

「どんどん壊れていくで。」

『いやぁでもさ？縛るのは違うやん？』

「縛れ言うてないよ別に。我慢すんなよって話」

『んーーーーー、そうやんねぇ...わかってるねんけど、さ』

「今のお前ら別れる寸前のカップルそのものやしな？わかってるけ？」

それでもええならなんも言わんけど。と付け足す京極

ええわけないやろ。

「まぁお前の好きにしたらええんちゃん。でも1個言うとしたらAちゃんはなんも悪ないしな？ちゃんと許可取ってんねんから。許可出したお前に怒る権利あると思うなよ」

そんな、、灰皿に煙草擦り付けながら俺のハートぐさぐさせんといてくれる？

「ほなな。ちゃんとしろよ」

ほーーんま......なんでそんなかっこええねん

・