オキナグサ (ページ2)

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『そういう風斗はどーなの』

「なにが」

『遊んでるの？って』

「んなわけあるかい。俺はあなたとは違います」

『うそ』

「ほんま」

『別れてからひとりも、？』

「おん」

『なんで？！？！』

「なんでてなんやねん。別におかしいことちゃうやろ」

『んゃ、まぁ、たしかに、、』

そうだけど...
そんなこと言われたらさ、

変に期待しちゃうじゃんか。

勘違いしちゃうじゃんか。

「おまえがおかしいんやからな」

「さすがにやりすぎちゃう？最近」

「そんな尻軽女やとは思ってもなかったわ」

何かがぷちんと切れる音がした

『うるさいんだけど』

ガンっと持っていたジョッキを勢い良く机に叩きつけた鈍い音が響く

「あ？」

『誰のせいでこうなったと思ってんのよ』

少し苛立ちを見せていた風斗の表情が
きょとんとした表情に変わった

もう後戻りはできない
こうなったら全部言ってしまおう。
どうなっても知らない

『別れてから私、信じられないぐらいの孤独を味わった』

『風斗がいなくなった事で空いた穴をどうしても埋めたくて、』

『埋めないと、死んじゃう気がして、いろんな方法試したの。でも1mmも埋まらなかった』

「ちょ、ちょっと、ちょっとストップ、、え、？」

『失ってから気づくってこういうことなんだって痛感して、』

『私に空いたこの穴は誰にも埋めれない。風斗にしか埋めれないってなって』

『あぁもう私風斗なしじゃ生きれな

『んっ』

「ああもう黙れ言うてるやろ！！！！」

風斗の大きな手が私の口を覆った

「一旦、落ち着いてくれ」

『ごめん、。』

「えっと、どういうことや。何が起きてる？今」

困る風斗の表情を見て、あぁやってしまった終わったと思った

やっぱりもう一度なんてないんだね、

涙が溢れそうになるのを必死に抑えた。

「ごめん。帰るね、ありがとう」

この場から逃げたくて早口でそう言い、立ち去ろうとしたが
風斗の腕に阻止された

『あかん』

「かえる、」

『言い逃げはずるいって。』

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