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「では長谷部、問題です」
「はい」
本体を地面から引き抜く
いつ着替えたやら、戦闘服の鞘に収める
鬼は消えても爪は消えず、バラバラと散らばったままだ
よく見るとそれは一つ一つ違った爪
紅が塗ってあったり、子供の物のように小さなものだったり
恐らくあの鬼は喰らった人間の爪を武器としていたのだろう
「この世界には鬼がいるそうです」
「えぇ」
「恐らくそれらは人々を脅かす存在です」
「はい」
「長谷部によって刀を本丸から呼び出せる事が判明しました
本丸に戻る方法は?」
「未だ不明です」
「さて、私はこれから命のように育てた刀達をこの場に呼び出します
私はあの生活に飽き飽きしていた
ただ作業の様に時間遡行軍を蹴散らすだけの現状に」
「…」
「だから私はこの世界で楽しもうと思う
わたしが人生を尽くして育てた刀達と共に」
審神者はゆっくりと刀に手を差し出す
一振は、静かに跪きその手を受け取る
「つまり?」
「
「正解〜
流石私の刀
異論は?」
「まさか
主らしい
この長谷部、主とならば地獄へでも笑って特攻しましょう」
「有難う」
無慈悲に笑うように突き刺す陽の光は、鮮やかに
静かに吹く風は優しく
ゴリラ審神者は獰猛に笑い
この世全ての鬼の首に鎌を振りかざした
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雪桜 - 鬼滅の刃と刀剣乱舞のクロスオーバーの話は好きなので続き待ってます! (2020年11月29日 20時) (レス) id: 22c6e8b5c8 (このIDを非表示/違反報告)
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