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「ちょーーっとまったーッ!」

ッターン!と襖の開く威勢のいい音が屋敷中に響き渡り、そんないい感じの2人の空気は数振りの乱入者によってなんとも虚しく一瞬で掻き消える

「は?」
「は?」

長谷部は目を点に、審神者は目を丸くしていた所に珍しく声を荒らげた今剣と山姥切、そして後ろにその他振大勢がずかずかと縁側へ出てきます

「て、てめぇはせべっ……!はせべはせべはせべ!!!」
「う、ぐっ、お、っ、な、なんだ!なんだお前達!」
「hu……nhu!帰りますよ長谷部クン……」

何故か激昂しているらしい今剣が、座ったままの長谷部の襟首を掴んであらん限りの打撃値でぶんぶんと揺すっています
その横には変態と

「長谷部くんはこっちで僕らとお話しようか」
「待ってなになになにえ?どうしたおまえら」

いやマジでなんだ?
光忠に首根っこをひっつかまえられて何故か亀甲縛りでズルズルと連行される長谷部の後ろ姿を呆然と見つめながら審神者は混乱するだけ

「ねえご主人様、長谷部くんは借りていくよ いいよね?」
「亀甲……いや私はいいけどはせ、」
「あぁ……こんな夜中に縁側でいい感じの2人を邪魔した(・・・・・・・・・・・・)僕……それってつまり、"そういうこと"……だよねぇ!?」
「どーゆーことだよちげーよ帰れ!!てか亀甲だけじゃなくてお前()だろ」

全く状況が読めないままクネクネと身を捩らせ続ける亀甲貞宗その他一行は本当にただ長谷部を引っ捕まえにきただけらしく

「なんだ…叱ってくれると思ったのになぁ」
「いいから…ぁあもう!帰った帰った!」

叱って欲しいあまりかなかなか帰ろうとしない亀甲の背中をグイグイ押すも全くビクともしない 流石刀剣男士、体つきだけはいい変態である

「ほらもう…私も寝るから
てか寝たいから」
「はぁい、今晩はそういうプレイだね ご主人様 久しぶりだね?」
「ちげーし何もかも間違ってるから おやすみグッナイ」
「ねえご主人様」

漸く諦めて廊下を歩き始めた亀甲が、ふと足を止めて振り返らずに言う

「本当に、いいの?僕を叱らなくて
僕達を 叱らなくて」
「……?」

…何が?え、何が?

「…何が?」

思った事がそのまま口に出てしまうぐらい本当に…本当に亀甲の質問の意図が分からない

「そっか そうだよねぇ そうか ふふ ふふふ
ねえ、ご主人様?」
「……なあに」
「僕はね、ご主人様に叱られたいけれど、悲しませたいわけじゃない……そう言ってるよね
みんな そうだ」

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設定タグ:刀剣乱舞 , 鬼滅の刃 , クロスオーバー   
作品ジャンル:ファンタジー
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雪桜 - 鬼滅の刃と刀剣乱舞のクロスオーバーの話は好きなので続き待ってます! (2020年11月29日 20時) (レス) id: 22c6e8b5c8 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ちんたに | 作者ホームページ:p://  
作成日時:2020年11月16日 20時

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