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遡行軍襲撃参 ページ25

「やばいやばいやばいやばい折れる折れる折れる」

静形の生存値がグングン減っていくのを感じながら麓へ全力疾走する
カスったら折れる
一撫でで折れちゃうやめて折れないで死ぬから私がやめてやめて
なんでだよ重傷で止まれよなんで折れるんだよこの世界の理不尽設定めこの野郎

馬鹿だった。私が馬鹿だった
比較的低レベル、しかも地形的不利の超デバフを背負った静形を単騎で置いたのが間違いだった
加えて時間遡行軍
最高練度の時間遡行軍が規格外の数出現することを読

「める訳ねえだろクソがーーーーーー!!!」

おい誰が言ったアホみたいな起動値の大太刀六体編成がアホみたいな数襲ってくるとか誰が言った低レベルっつったって極70だぞ高難度イベなら事前に告知しろボケがーーァ─────ッ

「顕現顕現はよ来い総動員!!!!!」

山の頂上でダラダラ過ごしていたお陰で霊力はたんまりたっぷりある
とにかく高練度の刀剣男士を上から順に顕現させる

後の事なんてどうだっていい
この状況を乗り越えるのが最優先だ

頼む
頼むから折れてくれるな
その一心で審神者は山を必死に降りた

ーーー



「おかしいだろうが!何故速い上に硬い?!はは!なんだ俺の事か!」

「黙れ化け物起動値へし切長谷部
短刀が着くまで耐えられるか」

「は、余裕だろう
低練度の静形なら兎も角最高練度の俺達がこの程度で折れるわ」

仲間のミスを散々嘲笑っていた長谷部の横を有り得ない速度で槍が貫く

「…へし切」

「ふ…はは
高速大太刀の次は高速槍か
生存値の低い奴にとっては天敵だろうな高速槍は

なあ骨喰の?」

「悪いな
お前と違って(・・・・・・)俺は遡行軍の攻撃を防げるんだ
当たらなければそこに居ないも同然だ」

「ほう?運任せの防御が幾度続くか見物だな

その上で悪いが─────主の賞賛を受けるのは俺1人だ」

ーーー



「ふへっへへふっへはやいですねはやいはやい!」

「気持ちの悪い笑い方をしないで下さい今剣…」

二振りの短刀を囲むのは短刀達の身長をゆうに三倍は超えるであろう薙刀六振り

「めんどうなんですよはやくてつよいなぎなたは」

「一撃で生存値まで削りきれないのも厄介で───っと」

「だけどまぁ」

瞬く間に六体を切り伏せた短刀は嗤う

「「余裕」」




味方同士にまで火花を散らす脇差と打刀、撫でるように斬り捨てて行く短刀、紅く舞う薙刀

山の麓目掛け全力疾走する審神者へ馳せる想いは皆同じ

『誉を取るのは俺(僕)だ』

遡行軍襲撃肆→←遡行軍襲撃弍



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設定タグ:刀剣乱舞 , 鬼滅の刃 , クロスオーバー   
作品ジャンル:ファンタジー
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雪桜 - 鬼滅の刃と刀剣乱舞のクロスオーバーの話は好きなので続き待ってます! (2020年11月29日 20時) (レス) id: 22c6e8b5c8 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ちんたに | 作者ホームページ:p://  
作成日時:2020年11月16日 20時

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