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「ふむ、南西か!」
「はい。早朝からの任務帰りを申し訳ありません、炎柱様。
半月程前から鬼の目撃情報が多々。数人の隊員を向かわせましたが、いずれも消息を絶っています
その為柱である煉獄様にとの命です
昨日偵察隊を送らせた他、現在隊員三名を向かわせております」
「この山の麓には人里があるな
人間の被害は出ていないのか」
「既に直近の二日間で十二名が行方不明になっておりその内…
……
…
分かった。下がれ
炎柱様、ただ今入った情報によりますと、山の麓で何者かによる"交戦"の跡が見つかったと村人からの情報が」
「交戦?」
「はい。隊員を送ったのは十七日前、現在向かわせている隊員も到着していない筈です」
「村の者同士の戦いというのはないのか」
「それが、交戦跡が発見されたのは山の裏だそうで
その場には数多の血と人の着物のみが残されていたと
加えて人里とは真反対の方向だそうです。偶然街から帰ってきた村人が発見したそうで、普段であれば村人が出向くはずのない場所です」
「ふむ…キツイな!」
「キツイですか…」
「その山の情報は?」
「村から攫われた数十名、及び隊員が全滅という事、それから偵察隊による報告
……鬼の巣窟かと」
「ふむ!理解した!今から出立すれば一日と半日で着くな。」
「今、からですか。しかし炎柱様、今しがた任務から帰還されたばかりでは…」
「俺の疲労など大した問題ではない。何よりも既に犠牲が出ている。俺が一日寝ている間に何人の人が命を落とすかを考えてみろ!」
「…かしこまりました。」
「それにその交戦跡も気になる!もしも鬼と村人が交戦していた場合、その後の対処が変わってくるだろう」
「了解しました。どうかお気をつけて」
ーーーーーー
ーー
「んー、たいしょー
じゃああの時のの黒いやつは鬼ってやつってこと?」
「だと思う。私達をここに転移させた存在、"血気術"って単語も聞き取れた」
「僕達はあの交戦後、意識が飛ぶと共に人の体を保っていた霊力を刀本体に封じられました。」
「主が呼び出してくれるまで、僕達はどこに居たかも分からない
…ごめん」
「それで、このやまでめざめたあるじさまがとっさによびだしたのがはせべってことですね」
「そういう事だ」
「それから鬼に関する情報を、長谷部」
「はい。俺が交戦した一体は自らを"鬼"と名乗るもだった
首を切っても死なず、胴と首が繋がって動く
動きは早くて夜戦の脇差程度だろう。お前達なら造作もない」
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雪桜 - 鬼滅の刃と刀剣乱舞のクロスオーバーの話は好きなので続き待ってます! (2020年11月29日 20時) (レス) id: 22c6e8b5c8 (このIDを非表示/違反報告)
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