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「主、やはり不可能でしたか」

「うん。本丸に繋がる前に遮断される
転移陣で戻るのは無理かな
まあ戻るのは元から無理だと高を括ってたし
差し当たり短刀の安否かな」

「……意思疎通も遮断されているようです。」

「やっぱり?
取り敢えず呼び出してみる
長谷部は周囲の警戒を怠らないで
いつ鬼が出てくるやら」

さっきの鬼が陽に当たって消えたとはいえ、全ての鬼がそうだとは決まった訳ではない
そもそも、この世界の敵が鬼だけとは限らないのだから

「了解しました」

深く息を吸い、神経を統一
いつぶりやら、全身に満ちた霊力を一点に集める

「第二部隊.顕現」

長谷部同様、膨大な質量が渦巻く
…六振り、ちゃんといる
が、突如強い風が押し寄せ、どこからか桜吹雪が舞寄せる

「ん?」

桜吹雪が散ったそこには六振りの短刀が地に刺さっていて

「おや…」

おかしい。
普通刀を顕現、もとい呼び寄せる場合は刀剣男士、人の姿で現れる筈
その例が長谷部だ
だが刀のまま現れるというのは"鍛刀時"すなわち霊力を込めておらず、人の姿を持たないままの場合

…嫌な予感がする

「っ、」

急いで刀に霊力を飛ばす
直後、刀から風船が弾けた様な音がした

ぶわっとより強く桜吹雪が舞う
出てきたのは

「あ〜る〜じ〜!!!」

「ぅお、っと」

人の姿を持った途端抱きついてきた今剣だった

残る五振りも人の姿に戻る

「あるじ!たいへんだったんですよ〜!」

「ぅ"わかったいまつる分かったから!!離れて!!!第二部隊全振りいる?」


「は〜い!いまのつるぎです」
「秋田藤四郎、ここに」
「平野藤四郎、無事です」
「不動行光、全振り目立った外傷はないよ」
「信濃藤四郎!ばっちりだよ〜」
「小夜左文字、全員揃ってる」

「よっし、揃ったね」

「おや、長谷部殿もここへ?」

「たいしょ〜ここどこ?」

「あー…取り敢えず状況確認と報告からね」



ーーーーーー
ーーー


「山姥切、どうだった」

「…静形か。
今のところ政府からの返事はない」

「……巴形、呼び寄せの方は」

「不可能だ
既に五十三度行ったが全て機能しない」

「…では待つしかないと言うのですか」

「落ち着け宗三
他本丸からの報告もまだ来るやもしれん」

「政府からの返事もなし、主及び刀の存在確認も出来ない」

「この事を知っているのは俺達と燭台切の五振りだけなんだろうな?」

「ええ、気性の荒い奴らが何を仕出かすか分かりませんから」

「……無事で居てくれよ。主」

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設定タグ:刀剣乱舞 , 鬼滅の刃 , クロスオーバー   
作品ジャンル:ファンタジー
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雪桜 - 鬼滅の刃と刀剣乱舞のクロスオーバーの話は好きなので続き待ってます! (2020年11月29日 20時) (レス) id: 22c6e8b5c8 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ちんたに | 作者ホームページ:p://  
作成日時:2020年11月16日 20時

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