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明らかに怪しい戦闘服の男性及び男児総勢95名を移動させるという異様な光景から人目を避ける為夜間に行動し、刀剣男士一行は散り散りに蝶屋敷へ移動していった
「すごい……人数ですね…炎柱様」
「97人いるそうだ
同行者を引いて95人と言ったところだな 頼んだぞアオイ」
「きゅうじゅう……」
「うちの子が世話になるよ」
そんなこんなで到着し、寝静まった屋敷から1人出てきたのは、アオイと呼ばれる歳にして15歳ほどの小さな女の子だった
一応連絡はいっているようだし怪しまれないように笑顔を作ってお辞儀をカマしておく
「しかし流石に人数が人数だな」
「あぁ……何振りかは木の上でも寝れるし落とし穴掘って住み始めるから大丈夫じゃないかな
何か問題出そうだったらそこの背が高くて顔が良い男に言ってね」
「長谷部と申します」
うんうんと審神者の後に控えていた2振りも首を縦に振る
「そうか。問題は……なさそうだな
では御館様の元へ同行する者以外はここへ収めておいてくれ」
審神者が刀剣男士一行を誘導している内、コソコソとアオイが煉獄の側へ小走りに寄ってくる
「煉獄様、失礼を承知で申し上げますがなんなんですかあの方々は!怪しすぎますよ鬼殺隊の隊服も着てないないし全員帯刀してますし小さな子供から大人まで怪しげな衣装まで着てますしこんな不審者団体を蝶屋敷にいれるなんて後で怒られるのは私達もなんですよぉ〜っ!!こんなの胡蝶様になんて言われるか、」
「ふむ、問題ない!!」
「何がですか!!!!」
「君が挙げた問題点全てに答えることはできない
しかし彼らは俺と同じくして鬼と戦った者達だ
それだけで彼ら全員を完全に信用しているわけではないが」
「だったら何故ここに!ここは治療所であって族の入り込んで良い場所ではないのですよ?!前線基地ではありますが負傷した者や訓練の十分でない者達も!」
「アオイ、では聞くが」
「っ、何…ですか」
腕を組んで声を張り上げていた様子と一転してアオイの方を向いて言う
「君の言うその族達を人里近くの裏山に放置するべきだったと思うか?」
「……ですが」
「もう1度言おう、問題ない
彼らは君の思っているような単なる"賊"ではない
それ以上の敵か、それ以上に心強い仲間となるかだ
君の不信は消えないだろうが、人々を危険に晒すよりは即座に対応出来る剣士が存在するここに留めて置いた方がいいと判断した
責任は全て俺が受け持つ
それに俺は"収める"と言ったろう」
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雪桜 - 鬼滅の刃と刀剣乱舞のクロスオーバーの話は好きなので続き待ってます! (2020年11月29日 20時) (レス) id: 22c6e8b5c8 (このIDを非表示/違反報告)
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