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何も知らない聡くんに当たったって仕方ないのに
感情まかせに聡くんにひどい事言っちゃった。
後で、謝らないと。
そんな事考えながらボーッとしてるといつの間にか授業は終わり。号令が終わって、隣の影がこちらへ動こうとする
話し、かけられる … ?
『 Aちゃん…っ 、中島先輩呼んでるよ? 』
若干興奮気味のクラスメイトの子に言われドアへ目を向けるとヒラヒラと手を振る健人先輩
駆け寄ると、私の目をじっと見つめる
「健人…先輩、?」
健「よし、泣いてないみたいだね ?」
なんの確認かよく分からず首を傾げる
健「Aちゃん席隣って言ってたからまた辛くて泣いてないかと思って」
心配できちゃった、と照れ臭そうに微笑む先輩
胸の奥がキュゥって締め付けられて
この人はどうしてこんなに柔らかいんだろうって思って思わず伸ばしそうになる手を引っ込める。
健「?どうしたの?」
引っ込めようとした私の手をすかさず掴んで首を傾ける。
「あ、いや、、有難うございます、」
なんだか恥ずかしくなって下を向くと
Aちゃんは照れ屋なんだねって言いながら私の頬に手を添える。
一つ一つの仕草が王子様みたいで、クラス中からの痛いほどの目線なんて忘れてしまう。
予鈴が鳴って急いで戻っていく先輩。
その後たくさんの人達から
中島健人とどんな関係?!
って迫られたのは言うまでもない。
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# 愛夢(プロフ) - somari_27さん» 嬉しいですありがとうございます(><)頑張ります! (2017年2月23日 18時) (レス) id: 7d7052e0a5 (このIDを非表示/違反報告)
somari_27(プロフ) - すごく心に響きました!更新待っています。 (2017年2月23日 18時) (レス) id: 7e16211eb5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:# 愛夢 | 作成日時:2017年2月22日 23時