ｻｸﾗ色 (ページ3)

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○ three ○ ページ3

入学式が終わり、それぞれ解散になった。

沢山の人が一斉に動き出す。こういう人混みが苦手で足がもつれてしまう。

誰かに押されふらつくと、前にいた先輩にぶつかってしまった。

「あ、ごめんなさい…っ」

俯いてそう言うと、

？「あれ？朝の桜の子？」

「え、、あ、さっきの」

そう言われて顔をあげると、あの王子様の先輩が顔を覗き込むように声を掛けてきた。

？「そう言えば名前聞いてなかったね？」

「あ、宇佐野Aです。」

？「宇佐野ってウサギみたいだね(笑)俺は中島健人よろしくね。」

ウサギみたいだなんて子供っぽく笑う中島先輩はやっぱりかっこよくて。

「中島先輩よろしくお願いします」

そう言うと、

健「何でそんな他人行儀？(笑)健人って呼んでよ～」

と、頬を膨らます。なんか…聡くんと同じことしてる(笑)

「健人…先輩？」

呼んでみると少し恥ずかしくて、顔が少し熱くなる。

健「Aちゃん、照れてるの？かーわい(笑)」

「か、からかわないで下さい」

ごめんごめんと言って２年生の教室に手を振って入っていく。

はぁ、なんか緊張した。