ｻｸﾗ色 (ページ2)

今日:1 hit、昨日:5 hit、合計:6,511 hit

○ two ○ ページ2

なんとか間に合って学校へ着く。

この学校に来たのは私だけだから中学の友達がいなくて少し不安。

クラス分けの紙を見ると私はD組。

教室に入って席につくと、隣の席の子が話しかけてきた。

？「同じクラスだね！俺松島聡っていうの！よろしく」

「あ、私は宇佐野Aです。松島くんよろしくね」

そう言うと、大きな目を細めて嬉しそうに微笑む松島くん。

聡「Aちゃんね！俺の事も名前で呼んでよ！」

と言って少し口を尖らせる松島くん

「あ、うん、聡くんね(笑)」

その仕草が可愛くてつい笑ってしまうと、何笑ってんのーとまた口を尖らせる

すると、前の席の女の子が振り返る

サラサラの黒髪をひとつにまとめていて、黒目がちな猫目、可愛いというよりは美人なその子が話しかけてきた

？「もう盛り上がってるのー？私は浅野千歌。よろしくね」

そう言って微笑む。2人と何分か喋っていると担任の先生が来て体育館へと移動した。

長い先生達の話を聞いていると、ざわざわとし始める。
何かと思いステージに目を向けると

さっきの王子様の彼がステージに立っていた。

生徒会役員の一員らしく、周りからはかっこいい～という言葉がいくつも聞こえる。

この時はまだ先輩と関わるなんて思ってもいなかった。