甘い彼氏 ページ2
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着替えてから夕飯の準備をしようと、シンクで手を洗っていると、真後ろに櫻井が立った。
「何？どうしたの？」
「手伝おうかと思って」
「いや……戦力外だし……」
「あははっ！やっぱり！」
爆笑しながらも櫻井は手を洗って、私の後ろにぴったりくっついて立って、覗き込むみたいに手元を見ている。
視線が気になるから、チラチラと櫻井の顔を見て、邪魔なのをアピールしてみる。
それなのに櫻井は澄ました顔で私と視線を合わせない。
「ねぇ……お腹すいてるんだよね？」
「うん。早く食べたい」
「じゃあ座って待ってて？」
やっと櫻井と目が合ったと思ったら、今度はじっと私から視線を逸らせない。
目で訴えかけてくる感じ。
櫻井の瞳は大きくて、力を込めたら眉尻がきゅっと上がる。
「離れたくないとか思わない？」
「…………は？」
櫻井の言葉がすぐに理解ができなかった。
離れたくない……離れたくない……？
訳がわからなくて櫻井を見つめていると、ぐっと眉間に力が込められた。
「ニノに言われたこと。
まったく気にしてねーの？」
「ニノに言われたこと……？なんだっけ……」
「はぁーー？」
櫻井が信じられないといった表情で目を見開いた。
呆れたような、怒っているような、なんとも言えないリアクションにおどおどとしてしまう。
「え？あ、いつ別れるのって？
あんなのいっつもだよ、意地悪なの。
自分が今、彼女がいないからって拗ねてんだよ」
困った子だよねって笑ったのに、櫻井はまったく笑っていない。
それどころかさらに険しい顔になっている。
「いつも？Aに彼氏ができるたびにニノはあんな感じなの？
え、てかいつもって言うくらいAには彼氏がいたの？」
「えっ？……と……そんなことはないけど……」
付き合った人数で言えば、短く終わっている分それなりにいるのかもしれないけど、そんなに大した付き合いはしていない。
「宣戦布告されたと思ってるからね、俺は」
「どういう意味？」
「どういうって、そのままの意味だよ」
櫻井が私を力いっぱい抱き締めた。
「やっと手に入れたんだから、絶対に渡さない」
櫻井がはっきりと力強い声で言った。
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ゆうこ(プロフ) - ありゃや…かずくんもう少し来てほしかったです笑…松本くんも！求めすぎてすみません。楽しかったです。ありがとうございました！ (2020年6月7日 17時) (
レス) id: 3b1910051b (このIDを非表示/違反報告)
まつり(プロフ) - kanaさんのお話全部面白くて好きです。 (2019年12月10日 12時) (レス) id: 9211634299 (このIDを非表示/違反報告)
510kana(プロフ) - ともさん» カズくん応援(笑)でも私もカズくんがんばれって思ってます(笑) (2019年12月1日 14時) (レス) id: 776df1ae64 (このIDを非表示/違反報告)
510kana(プロフ) - Ninome617さん» ありがとうございますー。内容忘れちゃいますよね。ほんと申し訳ないです。がんばります！ (2019年12月1日 14時) (レス) id: 776df1ae64 (このIDを非表示/違反報告)
510kana(プロフ) - 咲詩(さきうた)さん» ありがてぇー。ありがてぇー。カズくんをどこまで動かすかがまだ決まらない(笑) (2019年12月1日 14時) (レス) id: 776df1ae64 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：510kana
| 作成日時：2019年8月12日 7時
