休日 ページ31
カーテンの隙間から光が入ってきて、朝だなって思う。
隣には愛しい人。
すーすーと寝息をたててるさかたんを見て、口元が緩んだ。
柔らかい明るい色の髪を触って、顔を近づけたら、私のシャンプーの匂いがする。
「さかたーーん。起きないのー?
朝ご飯どうするーー?」
「うーーん……。Aがいいーー」
もぞもぞとさかたんの手が服の隙間から入って来た。
「さかたん!!昨日したでしょ!」
「昨日は昨日。ねえーーもう少し寝ようよー。
……けほけほっ」
「えっ?!さかたんもしかして風邪ひいた?!」
「んーー?ちょっと喉痛いくらいかな。
大丈夫だって。
それよりもーー。Aちゃん。ね?」
さかたんがあざとく笑って私を見た。
ね?って何。
そんなかわいく両手広げて。
わたしも笑顔にやられてちょっと抱きつきたくなってるけど!
「だーめ!体温計取ってくる。
いい子で寝てなさい!」
「えーー。大丈夫だよ、熱ないし。
俺、看護師だよ?一応」
そっかそっか。
さかたん看護師だった。
じゃあ私がそんなに焦ることもないか!
バタバタと引き出しから体温計を取ってきて、さかたんに渡した。
「ほらね、平熱。36.8℃」
どや顔でさかたんが体温計を見せてきた。
「ほんとだ。よかったー」
「ね、じゃあこれでなんの心配もなくできるね?」
さかたんがにやっと笑って唇をペロッと舐める。
ぐっと後ろ頭を引き寄せられて、目を瞑ったさかたんの顔が近づいてきたところで、「あ!!」と声が出た。
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名無し - 「こたぬき」だと思います (2018年8月26日 16時) (レス) id: be4d35033a (このIDを非表示/違反報告)
ユイナ - さかたんめっちゃかっこいいッスー!!ありがとうございまス!これからもファイトッスー☆続き待ってまス♪ (2018年1月5日 23時) (レス) id: 27ef2138ae (このIDを非表示/違反報告)
まと - 『こだぬき』になってますよー (2016年6月24日 15時) (レス) id: e5f7a24f40 (このIDを非表示/違反報告)
りんごあめ(プロフ) - いつも続きが気になるところで切れるのでうずうずしていますwこれからも面白いお話読ませてください! (2016年1月19日 23時) (レス) id: bdf81f1e95 (このIDを非表示/違反報告)
いちご大福 - すっごい続きが楽しみです!!更新頑張ってください!!キュンキュンやばい/// (2016年1月9日 21時) (レス) id: 73c67dc720 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:510 | 作成日時:2015年11月21日 20時