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パタン、とドアが閉まる音がして、ものすごく切なくなる。
喧嘩したいわけじゃないのに。
患者さんだから無下にもできないってことも分かってるのに、もやもやしてしまう心の狭さ……。
「はぁーー……」
ものすごい後悔に頭を抱える。
私が用意した翔さんへのバレンタインはまだ渡してない。
そっとお風呂場のドアを開けると、翔さんはもう浴室に入っててシャワーの音が聞こえた。
ぼんやりと翔さんの影が見ながら、ドキドキして湯船に浸かるタイミングを待ってると、「A？」と呼ばれた。
「覗きかよ。何？電話？」
「違っ！翔さんにバレンタイン……」
「今？」
「……バスボムだから。
いい香りでリラックスしてください……。
あと……ヤキモチやいてすいませんでした……」
ここに置いておきますね、とドアを開けたらすぐ取れるところに箱を置く。
浴室のドアが勢いよく開いた。
「悪いと思ってんならさっさと脱いで入れよ」
「やっ……」
明るいところで見る翔さんの裸は直視できないほどに美しくて、反射的に顔を隠してしまう。
浴室から出てくる湯気にどんどん身体が熱くなる。
「脱ぐのが恥ずかしいなら俺が脱がせてやろうか？」
翔さんの濡れた手が、私の髪をほどいた。
「…………脱がせて」
自分で言って、恥ずかしすぎて顔が真っ赤になる。
「やだっ……わたし……」
我にかえって逃げようとしたら、服のまま浴室に引き込まれて、壁に押し付けられながらキスをされた。
「んっ……」
口の中で動き回る舌に応えながら翔さんにしがみついていたら、全身がしっとりなるくらい濡れている。
翔さんが悪い微笑みを漏らしながらゆっくりと私の服を剥ぎ取っていく。
湯船に入ってシュワシュワと弾けるバスボムを二人で見つめる。
後ろから抱っこされるみたいに翔さんに包まれて、お湯が徐々にピンク色に変わる。
「翔さん……」
くるっと首だけで振り返ると、艶かしい表情の翔さんが前髪をかきあげながら首を傾げた。
「ハッピーバレンタイン！」
大好きな彼の頬に口付ける。
甘い香りと熱に酔いそうな、幸せな時間。
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2019.2.16
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すりおろし梨。(プロフ) - 相変わらずな智くん！ 地雷踏む！背後から夜叉がくる！(笑)って ハラハラしながら その後のヤキモチLOVEを期待してしまう(笑) バレンタインにバスボム！ なるほど！ 勉強になります！(〃ω〃) て、勉強してどうするんや。。。 やっぱ仕事中にも指輪必要かもな。 (2019年2月17日 7時) (
レス) id: 23157fd9ed (このIDを非表示/違反報告)
とも(プロフ) - わぁー久々にあの5人に逢えてドキドキきゅんきゅんだったよ！相変わらずの智くんにもほのぼのさせて貰えたし(笑)相変わらず独占力が強い翔さんにもニマニマしちゃった！楽しかったARIGATO (2019年2月16日 11時) (レス) id: bd0ebe94fc (このIDを非表示/違反報告)
さとち(プロフ) - ハッピーバレンタイン♪更新ありがとうございます(*´∀｀*)狼智くんがいいスパイス(//∇//)好きだわぁ (2019年2月16日 9時) (レス) id: 71c5d1241d (このIDを非表示/違反報告)
510kana(プロフ) - さとちさん» あまーい翔さんにどうしてもなってしまう(笑)俺様はどこへ行った｡ﾟ(ﾟ´ω`ﾟ)ﾟ｡大野さん書きやすくって、気をつけないと大野さん主役みたいな話になってたの、このオマケ話(笑)だめだめ！と修正しました(笑) (2018年7月16日 13時) (レス) id: 0761e712a6 (このIDを非表示/違反報告)
510kana(プロフ) - ようちんさん» ありがとうございます。だいぶ前の作品なのに嬉しいです。オマケ話はここで完結なのでまた何かの時に書こうかなーと思ってます。翔さんの誕生日とかかなー？(*´ω`*) (2018年7月16日 13時) (レス) id: 0761e712a6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：510kana
| 作成日時：2018年7月8日 14時
