祝日ランチ ページ20
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今年のクリスマスは土日に重なっていて、若葉モールはお客さんで溢れかえっている。
至るところにクリスマスツリーが飾られ、メインのインフォメーション前には巨大な恐竜のツリー。
なぜクリスマスツリーが恐竜の形なのか分からないが、毎年それが飾られているのでもう疑問にも思わない。
ツリーの周りには仕掛けで動く人形や、プレゼント。
「A！ごめんごめん！待った？」
「おつかれさま。ううん、今来たとこ。
大丈夫なの？仕事忙しくない？」
走ってきた相葉くんの方へ歩きながら声を掛けた。
今日は前に約束していた、コーヒーショップのランチを食べに行こうと待ち合わせをしていた。
私は午前中診療だからもう帰れるけど、相葉くんは一日仕事のはず。
クリスマスセールが終わればすぐにお正月の初売りに向けての準備が始まる。
「もーね、ほんっと忙しい。
この土日をのりきれば少しはマシになると思うけど」
「無理して倒れないでよ？」
「倒れないためにAとランチなの！
ほんとは飲みに行きたいんだけど、残業続きだから」
相葉くんが自然な動きで私の頭を撫でる。
私を見下ろす目がものすごく優しくて、きゅっと片方だけ上がった口角に惹き付けられる。
「土曜で祝日だと激混みだね。
明日はイブだしなぁ……。カップルばっかだ」
相葉くんは何か言いたそうな口をきゅっとつぐんだ。
「…………クリスマスなんて関係ないよ。
仕事だもん」
今日は12月23日。
いい加減忘れたいのに、きっと一生忘れられない日。
「そうだよねっ。仕事だもんね、仕事仕事！」
相葉くんは「はぁーー」っと勢いよく息を吐いたかと思ったら、大きく伸びをして息を吸い込んだ。
そして大きく伸びをして上げた腕時計を見て、ギョッとした顔をした。
「やばっ！時間過ぎてる！
席取ってもらってんの。時間厳守って言われてたのに！」
「そうなの？！急がなきゃ」
「走るよ！」
パシッと相葉くんに手首を捕まれた。
そのまま引っ張られるようにエスカレーターを駆け上がって、「Cafe Music」の看板が見えると、ふわっとコーヒーのいい香りがした。
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510kana(プロフ) - さよさん» 嬉しいお言葉ありがとうございます(；Д；)こちら、福岡にあるショッピングモールをモデルにしてます(笑)更新遅くて申し訳ないです｡ﾟ(ﾟ´Д｀ﾟ)ﾟ｡ (2018年4月19日 8時) (
レス) id: 776df1ae64 (このIDを非表示/違反報告)
510kana(プロフ) - さとちさん» 相葉くんほんといつも片思いの役ばっかりでごめんなさい｡ﾟ(ﾟ´Д｀ﾟ)ﾟ｡ (2018年4月19日 8時) (レス) id: 776df1ae64 (このIDを非表示/違反報告)
さよ(プロフ) - いつも心臓を鷲掴みにされ、510kana様が描くお話に夢中なっています。私の生きがいで楽しみです。この碧空ブリーズに出てくるモールが 私が知ってる所にそっくりで^ ^ もしかして…とどきどきしてます（笑） (2018年4月3日 23時) (レス) id: 741ec03a5a (このIDを非表示/違反報告)
さとち(プロフ) - 相葉さーーーん(´；＿；｀) (2018年4月2日 8時) (レス) id: d1a92f5b5f (このIDを非表示/違反報告)
510kana(プロフ) - ともさん» お互い同じ人のことを好きで相談しあってたって切ないですよね(´pωq`)愛され主人公しか書きたくないので(笑)これからも好かれます！！(笑) (2018年4月2日 6時) (レス) id: b12cca8c48 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：510kana
| 作成日時：2017年12月29日 8時
