日課になる ページ19
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「おはよーー。さみぃーー！」
「おはようございます」
大野さんを助手席に乗せての通勤も、一週間も続けば当たり前のようになってきた。
なんだかんだ言いながら、けっこう楽しいのかもしれないと思い始めた頃。
「あ、今週末で終わりなんだよね、若葉での出店。
ありがとね」
と大野さんは笑いながら言った。
「あっ……そうなんだ……。
そっか……」
大野さんがお店を出しているスペースは、期間限定のところだから分かってたことなのに、なぜだか胸がもやもやっとした。
「ちょうどクレープも全種類食べたしね」
「うん。そうですね……」
「あれ？寂しいの？」
「うん……」
ぼんやりと運転しながら赤信号で止まった時に、遅れてハッとした。
今、私、なんて言った？！
焦って視線を泳がせてたら、大野さんの右手が私の太ももにのせられる。
綺麗な指先がいやらしく動いて身体が固くなる。
動揺してるって思われたくないのに、絶対バレてる。
顔が熱い。
「俺の部屋に来ればいつでも抱いてやるのに。
寂しいなら早く言えよ、A」
「なっ……！」
大野さんの瞳が艶っぽく光る。
ふふっと漏れる吐息に、ビクッとした。
「今日の夜、俺んち来る？
イイコトしよっか」
突然の甘い声と表情に、何も反応できず、硬直してしまう。
朝から、しかもこんなところで急に色気出してくるなんて予想外すぎる。
ずっと普通に友達みたいな距離感だったから、気を許し始めていたけど、この人はこんな人だった。
「あ。青だよ」
通常の顔に戻った大野さんが前の信号を指差して、行け行けってした。
心臓がドクドク言ってる。
「今の仕事が終わったら二人で打ち上げしよっか。
毎日乗せてもらったお礼に奢るから」
「いいですよ別に！
私と同じ時間だし、それに、クレープも貰ってるから！」
「安いって文句言ってただろうが！
外で飲もうよ。酒好きでしょ？」
「……まぁ」
「じゃあ日曜の夜。空けてて」
大野さんはCDを変えてお気に入りの曲にした。
人気のスリーピースバンドの冬のラブソング。
曲の歌詞にぴったりな粉雪がはらはらと舞い降りてきた。
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510kana(プロフ) - さよさん» 嬉しいお言葉ありがとうございます(；Д；)こちら、福岡にあるショッピングモールをモデルにしてます(笑)更新遅くて申し訳ないです｡ﾟ(ﾟ´Д｀ﾟ)ﾟ｡ (2018年4月19日 8時) (
レス) id: 776df1ae64 (このIDを非表示/違反報告)
510kana(プロフ) - さとちさん» 相葉くんほんといつも片思いの役ばっかりでごめんなさい｡ﾟ(ﾟ´Д｀ﾟ)ﾟ｡ (2018年4月19日 8時) (レス) id: 776df1ae64 (このIDを非表示/違反報告)
さよ(プロフ) - いつも心臓を鷲掴みにされ、510kana様が描くお話に夢中なっています。私の生きがいで楽しみです。この碧空ブリーズに出てくるモールが 私が知ってる所にそっくりで^ ^ もしかして…とどきどきしてます（笑） (2018年4月3日 23時) (レス) id: 741ec03a5a (このIDを非表示/違反報告)
さとち(プロフ) - 相葉さーーーん(´；＿；｀) (2018年4月2日 8時) (レス) id: d1a92f5b5f (このIDを非表示/違反報告)
510kana(プロフ) - ともさん» お互い同じ人のことを好きで相談しあってたって切ないですよね(´pωq`)愛され主人公しか書きたくないので(笑)これからも好かれます！！(笑) (2018年4月2日 6時) (レス) id: b12cca8c48 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：510kana
| 作成日時：2017年12月29日 8時
