私、視えるようになりました。 (ページ8)

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「んじゃ、よろしくね。あ、あと今から名前呼びでね？」

「え？」

「Aちゃん硬いからさ。ほら辰哉くんって言ってみ？」

「辰哉くん……」

「そ、いいねぇ。あ、照のことも名前で呼んでやってね。照くんって。」

「わ、わかりました……」

しれっと決まってしまったな…

まぁ、これから一緒に生活するには距離も少しずつ縮めていったほうがいいだろう。

それにしても……やっぱり深澤さん…あ、辰哉くんは口が上手い。

「じゃあ、Aちゃんお仕事頑張ってね〜」

「はい、辰哉くんも頑張ってください！」

「うん。Aちゃんに言われたら頑張るしかないなぁ〜」

その後、辰哉くんは手をひらひらと振りながらこの場をあとにした。

今日は2人とも少し大きな仕事があるのかな…？

「照ー？Aちゃん送ってきたよ。」

「ん、おつかれ。何も無かった？」

「うん、やっぱり結界ってすげぇのな。」

「な、ここ1週間は家周辺で妖見ないもんな。」

「んー、引き続き頼むかぁ……」

「うん。俺らはそこには特化してないから完全なものは作れないし。」

「あーそういえば何時からだっけ？あれ。」

今日、俺らにはちょっと大きな任務がある。

「えーっと、15時から。主に警護だな。」

「あぁ、どっかのお偉いさんか。」

「そう。どうやらそいつにも特殊意識があるらしい。でも人の目があるから何かあったら消すのは俺らにってことだろ。」

「まぁ、そうだよな。」

お偉いさんはあんまりそういうところを見られちゃいけないんだろうなぁ。

大変ねぇ。