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「えっと、俺は実物でって言ったら変だけど直接物に触れてそれを妖にぶつけたり、触れさせたりすると消去できる。」
これは物理的に怖い……
「こいつら、妖からしたら照の攻撃避けるので必死なのにそこに漬け込んでふっかが攻撃するからマジで怖いんだよな。だからこの2人の検挙率やべーよ。ふっかなんて存在感すぐ無くなるし。」
「なべ、最後ちょっと余計かも。」
「は？1番大事だろ。」
「おぉい！」
「翔太、俺らも説明しないと。」
「あぁ、そうだな。」
「流すんじゃねぇよ…！」
不憫……
「俺らの関係はもう説明したから省くけど、俺は普段こんなに目が光ってない。」
そう言うと、渡辺さんは目を普段の状態より青く光らせた。
「綺麗……」
「…ありがと。えっと、ここまで青く光ってる時は意識を使ってる状態。この状態でこれを振ると……」
「おぉ、しょっぴー物騒なもん持ってんな。」
渡辺さんの腰元から現れた短剣。
「ふはっ、まぁ初めて見たらそうなるわ。ちなみに涼太も同じように戦うから。人間の時は。」
「俺には他にも察するっていう能力があるんだよね。目を赤く光らせてやるんだけど……猫になって戦う時は相手の隙を着いたり、妖によって戦いやすい姿があったりするから臨機応変にって感じかな。」
「なんやそれ、かっこええな！」
「ありがとう。」
「俺らはさ、視えることが前提で育てられてきたから消し方を徹底的に叩き込まれんだよ。この短剣も特殊に作られてるし。」
サラッと言うけど、大変なことも多かっただろうな…
「色々あるんやなぁ。じゃあ、最後は俺やな。」
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作者名：mariri | 作成日時：2023年3月18日 18時
