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「照ー?」
「あ、ふっかおかえり。って、え、その子どうしたの?」
「あーこのことなんだけどさ、」
「まぁ、とりあえず中入れよ。」
「あぁ、そうするわ。」
この子はどうしようかな…
「照ソファーでいいかな?」
「あぁその子?いいんじゃない、ほら、ブランケット。」
「さんきゅ。じゃあ、ちょっと説明するわ。」
俺はさっき起こったことを照に話した。
俺がゲーセンいって、その帰りにあの子が妖に襲われていたこと。
何故かその子は反撃しなかったこと。
もう少しで危なかったこと。
「よかったな。間に合って。」
「いや、マジでそう。あれ以上意識を吸収されてたら結構危なかった。」
「でも、なんでだろうな。普通、視えるなら消せるでしょ?」
「そうなんだよなぁ、そこなんだよ。一定の年齢になったら自分が視える人間なのかどうかがわかるはずだから、その時に自然と消す方法が身につくんだけど。」
「それがないってことだよな。きっと。」
「うん、それくらいしか思いつかねぇ。」
「まぁ、この子が起きるまで様子見るか。」
「ん、そうしよう。」
「それにしても、この子大丈夫かな?ふっかが見た感じ帰り途中だったんでしょ?」
「うん、買い物袋持ってたから。多分帰り。」
「はぁー災難だったな。それは。」
「ねぇ?マジで間に合ってよかった。」
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作者名:mariri | 作成日時:2023年3月18日 18時