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「あー！ふっかさんたち遅いでー？」
「んー？ちょっとお散歩してたのよ。」
「はー！心配したやんかぁ！まぁ、何も無かったみたいやからよかったけど。」
「翔太なんてあんなに眠そうにしてたのに、今目バキバキだよ？」
「照うるせーよ。別に心配なんてしてねーからな。」
「なべ、それはもうほぼ言っちゃってない？」
「え？あ……」
「まぁ、色々買ってきたんでなんちゃって二次会始めますかね。」
「あーでもその前に。俺らの素性、Aちゃんにちゃんと説明しておこうか。」
「あーふっかさんたちまだ言ってなかったんやな。」
「Aちゃん、本当は気になってたでしょ？ごめんね？」
「あー、少し…？いや、照くんそんなに申し訳なさそうにしないで……」
「姫、それは結構気になってた時の反応だね。」
いや、涼太くんあまり鋭いこと言わないでください。
「まぁ、Aもお前らも互いに気使ってたんだろ。」
たしかに、意識してることもあったが、無意識に気を使って聞いていないこともあったなと思う。
私だけじゃなく、辰哉くんたちも。
「ははっ、そうだね。でも、いつか言わなきゃいけないことだし。」
「まず、俺らは特殊意識……妖が視える意識の事ね。それがある者だけが就ける仕事をしている。政府の下で。この事は極秘なんだ。まぁ、一般人は妖が視えないし、分からないからね。じゃあなぜこんな組織を作らなきゃいけなかったのか。視えるやつが自分で消せばいいじゃん、ってなると思うけど俺が最初に言った通り、視えるようになったばかりの子供は自分で消せないんだ。そうすると子供の不審死が増えて問題になる。他にも対応しきれない人から妖を守ることも俺らの組織が作られた理由だね。」
「ということは、辰哉くんたちは妖を消して被害を防ぐっていう仕事をしてるってことですか？」
「うん、簡単に言えばね。」
「ただ、ちょっとした問題があって。」
「問題？」
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作者名：mariri | 作成日時：2023年3月18日 18時
