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「んぇ、で珍しいお客さんって？何よ。」
「あー、あれ。」
そういうと渡辺先輩は私のことを指さした。
「あ、えっとAAです。今日康二先輩と一緒に部活を見に行くことになってて。」
軽く自己紹介をする。
「へぇ〜、１年？」
「はい……」
「ありゃ、いきなりこんな所に連れてこられて怖かったでしょ。しかも女の子。なぁにしてんのよ、めめ？」
「え…？ふっかさん何でわかったの。」
「１年の女の子をいきなり連れてくるような突拍子もない発想はめめぐらいしかしないのよ。んで、どーしたの？」
「あ、えーっとね。」
目黒くんが説明をする。
「ふーん、まぁ、それは助かるね。俺のモチベも上がっちゃう！！」
「うるせぇよ。」
渡辺先輩がすかさず突っ込む。
「あ、深澤辰哉です。ふっかで呼ばれることが多いかな。あ！Aちゃんは特別に辰哉君でもいいよ〜」
「何言ってんねん！ほんとにふっかさんは……！」
深澤先輩、人たらしそう。
なんとなくの第一印象だけれど。
「じゃ、部活行きましょーかねぇ。」
「ったく、ふっかのこと起こすので時間くってんのに、なんでお前が仕切ってんだよっ」
「痛い痛い！なべったら、そんなに怒んないでよ〜」
「誰のせいだよっ」
目の前で繰り広げられる幼稚園児同士のような言い合い。
「俺ら先行く？」
「いやめめ、これどうにかせんと。」
「え、あぁそうか。」
完全に2人のことを置いて行く勢いの目黒くんに笑ってしまう。
「ちょっと、目黒くん。さすがに先輩のこと置いて行くのはまずいよ。」
「ふはっ、そうか。だよな。」
「めめったら……ほな、俺行ってくるで？」
「あーうん、康二ありがとう。」
呆れた様子の康二先輩だけど、目黒くんにお礼を言われると満更でもなさそうな顔で2人を止めに行った。
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作者名：mqr1n | 作成日時：2023年6月23日 7時
