39.血の流れ ページ39
原田「戦になった途端総大将が逃げ出しちまうなんて前代未聞だ」
ある部屋の前を通った時そんな声が聞こえてきた
永倉「一体この先どうなっちまうんだろうな」
あのふたりの沈んだ声は初めて聞いた気がする
いつも 私たちを明るく照らしていた新八さん
それでも先が見えない戦に不安を感じている
永倉「薩長と戦うにも刃物じゃ銃には敵わねぇ…」
旧幕府軍が負けた理由 確かに一番に挙げられる理由はいつだって
明らかにこちらは劣っている
新政府軍は今まで戦に出たことない人にまで銃を持たせて戦に参加させている それでも 今まで戦ってきた 旧幕府軍よりも数倍強い 遠くに離れていては旧幕府軍に勝ち目は……ない
原田「そこにいんのはAか？」
声をかけられてハッとしたまずい聞いてるのバレた
『聞く気はなかったんですけどー』って私はゆっくり襖を開けた ふたりは笑いながら私を 受け入れてくれた
永倉「Aがいなかったらこの戦況もっと悪かったかもしれねーな」
原田「あぁ 感謝しかねーな」
『そんなことないですよ 新選組は強いです』
私の世界でも 旧幕府軍は悪く教科書に書かれているが 新選組は��本当の武士��として、名を残している
永倉「新選組は強いか 隊士のこと守れね俺たちに言われる資格はねーな」
原田「この先俺たちはどこに向かっていくんだろうな」
少しずつ 頭痛がしてきた 誰かが吸血衝動を起こしている
この弱い痛みは間違いないだろう 力を使っていればもっと痛みが襲ってくる
原田「A顔色悪くねーか？」
『大丈夫 じゃ私部屋に戻ります』
永倉「あっおい!! Aちゃん まだ聞きてーことあんだけど」
その言葉に私は止まった
振り返る私に新八さんは笑顔で��だからまだ居ろ��と言った
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みちこ(プロフ) - mさん» 俺になっちゃってるところありましたか？ (2018年3月3日 15時) (
レス) id: 3aa2a2847b (このIDを非表示/違反報告)
m - 沖田さんの口調って僕じゃないんですか？ (2018年3月1日 6時) (レス) id: 5549f8931d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みちこ | 作成日時：2018年1月20日 20時
