21.血の流れ ページ21
外から平助と雪村さんの会話が聞こえてきた為少しだけ耳を傾けていた
藤堂「今は黄昏が夜明けに見えるし 月が太陽に見えるかな」
その言葉が雪村さんや私にはすごく重い言葉に感じた
防げなかった 羅刹になってしまうことを
雪村「ごめんなさい 私を庇ってくれたから」
雪村さんが悪いわけじゃないだろう だが 結果として
彼女を守るために怪我をしてしまったそれは変わりない
『だから 強くなれって言われたのかなーー』
��自分の身は自分で守る��
��人を守れるくらい強くなる��
昔から言われ続けていた言葉だ 雪村さんが悔しい思いをしたから 私たち子孫に受け継がれたのかもしれない
藤堂「大丈夫か？ 千鶴……うッぐぅ」
『……ｯん』
突然頭に響く 平助の様子と言い 私の頭痛
平助に吸血症状が出たことに間違いは無さそうだ
私は刀を手に持って 雪村さんのところに急いだ
山南「それは吸血症状です …… Aさん 駆けつけるのが早いですね」
『声が聞こえたので』
山南「血を飲めば治りますよ」
その言葉に嫌だという意思を伝える 平助
山南さんは 吸血症状を抑える薬を渡した
山南「我々羅刹の苦しみは血を飲むまで続くのです」
『血を飲めば 吸血症状は収まるんですか??』
山南「えぇ 人間の空腹と同じです」
山南さんはそう言ってどこかに行ってしまった
��見回り��と称して彼は一体何をしているのか
私にはわからなかった
藤堂「Aも悪かったな！ 」
『あっいや…… 平助 1つだけ聞かせて欲しい』
藤堂「なんだ??」
『今 目の前に死にそうな仲間がいたら ��変若水��を勧める？』
その言葉に平助も雪村さんも 固まった
その返事に寄ってはここで平助を…… だけど私はそんなことにならないと信じている
藤堂「もし そいつがやり残したことがあるっていうなら止めはしないけど…… ほかの人には飲んで欲しくない」
『そっか それを聞いて安心したよ 平助 』
雪村「Aさん 私も止めます 」
きっと止められなかったから 私の時代にも変若水そして羅刹が存在している
私は着物の中に入っている母の実家から持ってきた変若水を握りしめた
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みちこ(プロフ) - mさん» 俺になっちゃってるところありましたか？ (2018年3月3日 15時) (
レス) id: 3aa2a2847b (このIDを非表示/違反報告)
m - 沖田さんの口調って僕じゃないんですか？ (2018年3月1日 6時) (レス) id: 5549f8931d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みちこ | 作成日時：2018年1月20日 20時
