White Lily

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あなたside



なぜか2人なのに個室に案内された私達



向かい合って座る。



あ、なんか…面と向かうと少し恥ずかしい気がする…



拓実｢何…飲む？｣



A｢…ビール｣



｢おけ、僕もそれにしよかな｣



やっぱ1杯目はビールだよね



後藤くんは早速聞こうかどうか迷っているようだ



ふふっ…すっごく表情に出てる



笑っちゃいそう



今でも思い出すのは辛いんだけど、



後藤くんにはなんか…



話してもいい気がする



A｢私好きな人がいて、てゆうか…気になってた感じの人なんですけど…



今日会社の飲み会でその人も来るって聞いて、話せるかなぁ…なんて思って参加したんです…け､ど



そしたら…



その人………婚…約した…って｣



やっぱ…ダメだった



言葉に出すとより心に刺さって戻ってくる



｢それは…辛い…ね｣



A｢それに…今日仕事でミスして上司に怒られて…


それもあって…ちょっと…辛く、なっちゃって…｣



号泣って程じゃないけど、



涙目になった



｢ありがとね、話してくれて


今日…大変だったね…


よく頑張ったと思うよ｣


そう言って後藤くんはハンカチを出してくれた



A｢ありがとう…



そう言ってもらえて嬉しいよ…｣



やっぱ優しい人だなぁ…



自然と笑顔になった



すると少しびっくりした顔をした



…どうしたんだろ



｢じゃあ…今日はとりあえず飲んで、愚痴ってすっきりしよ？｣



A｢うん…！



もちろんだけど、後藤くんも…色々話してよ？



私ばっかり喋っても意味ないし｣



後藤くんの話も聞きたい



彼がどんな人なのか、どんな仕事してるのかとか…



わかったって言ってくれた



沢山質問…しちゃおっかな

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