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慌てて立ち上がりAの所へ行く。椅子が派手な音をたて倒れたがそんなの気にしてられるか。近くで見るとより血色が悪い。まるで死人みたいだ。
五「A!?何があった七海!」
七「…術式を酷使しすぎたみたいで…突然倒れました」
五「ッお前がいながら何やってんだよ!」
怒りに任せ悔しそうに俯く七海に腕を伸ばすといつの間にか後ろにいた傑に抑えられる。
五「離せ傑!」
夏「落ち着け!今はそれよりAの治療が優先だろ!あと七海に八つ当たりをするな!」
そう言われ言い返せなくなる。
くそくそくそくそ!!
何でだよ!無理すんなって言ったじゃねえか!
近くにいたのに守れなかった七海に腹が立つのかそんな時に傍にいれなかった自分に腹が立っているのかよくわからなかった。ただ頭の中がごちゃごちゃしてた。
ただ治療が優先なのは事実だ。少し冷静になり落ち着いた事を告げると腕を離される。
七海からAをもらう。
何度も抱きしめよく知っているAの温もりはなく嘘みたいに冷たい。
それにこの呪力の感じ…これは…いや、気のせいだ。認めたくない。目を強く閉じ自身の見解を否定して硝子を見る。
五「〜ッ!…硝子どうだ」
家「…ちゃんと見たい、早く保健室へ」
急いで保健室へ向かいベッドへそっと寝かせる。
硝子はAに触れ確認していく。その様子をただじっと3人で見守った。
暫くそれは続きそっとこちらを暗い顔で振り返る。
家「…私には治せない。体の損傷は全くない。これはたぶん五「呪われてんだろ」
その事実に六眼でわからないわけがない。
家「…そう。反転術式では呪いは治せない」
悔しそうに唇を噛む硝子を見る。
そうだ、知ってる。そして限りなくそれに近い行為ができるのがAだった。自身が呪いを吸収するという形だが。そのAが倒れた今治せる奴はいない…その事実を認めたくなかった。
俺は最強なのに今目の前にいるAを助けることすら出来ないのか。
七海が横で悔やんでいる。
七海、お前は悪くねえよ。
悪いのは守ると言いながら何も出来なかった俺だ。
近くにより寝ているAの髪を一束握る。
さらさらと指の間をすり抜けて行く。
家「ただAは吸収した後消化していた筈。…憶測だけど今は消化に時間がかかっているだけで終われば元に戻るんじゃないかな」
五「…頼むから早く目覚ませよ」
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プスメラウィッチ - とらこさん、この小説は渋谷事変編は、曲げ欲しいです。後五条悟を封印しないで欲しいです。お願い出来ますか? (2021年6月8日 9時) (レス) id: 8685377221 (このIDを非表示/違反報告)
とらこ(プロフ) - プスメラウィッチさん» 初めまして!この作品は五条悟オチですよ!頑張ります!ありがとうございます! (2021年5月26日 19時) (レス) id: f672fafd61 (このIDを非表示/違反報告)
プスメラウィッチ - 初めまして、この小説は五条悟オチですか?できれば五条悟オチでお願い出来ますか?続き頑張って下さい。応援してます。 (2021年5月26日 12時) (レス) id: 8685377221 (このIDを非表示/違反報告)
とらこ(プロフ) - 華蝶-Rantyou-さん» ありがとうございます!頑張ります^ ^ (2021年5月7日 23時) (レス) id: 237713bcbc (このIDを非表示/違反報告)
華蝶-Rantyou-(プロフ) - とても面白いです!更新頑張ってください^^* (2021年5月7日 22時) (レス) id: 0c2f4f76e8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:とらこ | 作成日時:2021年5月5日 21時