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「__え?」
病室に入ってきた夜蛾先生の発した言葉を理解できず聞き返す。先生は唇を噛み締め、もう一度重い口を開き同じ言葉を繰り返す。
夜「…雄が任務で亡くなった。遺体が届いている」
先生から伝わる感情が、それは紛れもない真実だと認めたくないのに伝えてくる。
2級呪霊_どうやら土地神だったらしい。そうなると私達じゃ到底手に負えない任務だ。1級案件になったらしく悟先輩が引き継いだらしい。
背中が嫌な汗をかき、動悸がする。上手く呼吸ができない。あの呪いが全身をまわった時なんて比じゃないくらいに苦しい。
気付いた時にはベッドから飛び出していた。先生の声が聞こえた気がしたけど未だに言う事をきかない身体を必死に動かし雄がいるだろうその部屋へ向かう。
どうして、どうしてなの
灰『大丈夫、さっさと終わらせて帰ってくるよ』
あの時そう言ったじゃん。
お土産だって買って帰るって言ってたよね。
いや、私があんな事にならなければ、3人で任務に行けてたのならあるいは_
「ッ!!!」
痛む胸を抑える。身体が燃えるように熱い。
私が不甲斐ないばかりに雄は死んでしまったんだ。
なんで、どうして私はこんなにも
「…弱いの」
壁に身体を預けなが引きずるように向かう。
(これが夢ならばどれ程嬉しいだろうか)
___
五「俺が行く」
夏「Aの傍にいてやらないのか?」
雄の遺体を眺めたあと最強になったこの男は言う。
灰原雄_悟の恋人の大切な友人。今は眠っていて知らないがいずれこの事実を知った時、彼女はきっと…。
五「それよりもあいつが仇を討つとか言って行く方が俺は怖い」
あながちそれがありえそうだから何も言えない。
呪力がなくても呪具を握りしめて行くAの姿が目に浮かぶ。
黙っているとこちらを振り返り
五「たぶん呪力が戻ってないから何もできねえだろうけど、もし灰原の遺体にAが何かしようとしたら止めてくれ。多少乱暴でも構わない」
夏「?どういう事だい?」
悟が何を言っているのかわからない。
一体Aが何をするというのか。
五「…見ればわかる」
そう言って悟は1人で任務へ向かった。
夏(君の六眼だからわかる事なのか?それともAの恋人だからわかる事なのか?)
その問いに答える者はいない。
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プスメラウィッチ - とらこさん、この小説は渋谷事変編は、曲げ欲しいです。後五条悟を封印しないで欲しいです。お願い出来ますか? (2021年6月8日 9時) (レス) id: 8685377221 (このIDを非表示/違反報告)
とらこ(プロフ) - プスメラウィッチさん» 初めまして!この作品は五条悟オチですよ!頑張ります!ありがとうございます! (2021年5月26日 19時) (レス) id: f672fafd61 (このIDを非表示/違反報告)
プスメラウィッチ - 初めまして、この小説は五条悟オチですか?できれば五条悟オチでお願い出来ますか?続き頑張って下さい。応援してます。 (2021年5月26日 12時) (レス) id: 8685377221 (このIDを非表示/違反報告)
とらこ(プロフ) - 華蝶-Rantyou-さん» ありがとうございます!頑張ります^ ^ (2021年5月7日 23時) (レス) id: 237713bcbc (このIDを非表示/違反報告)
華蝶-Rantyou-(プロフ) - とても面白いです!更新頑張ってください^^* (2021年5月7日 22時) (レス) id: 0c2f4f76e8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:とらこ | 作成日時:2021年5月5日 21時