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看病をしてくれていた悟先輩や皆へのお返しを考えていると扉が開けられた。
灰「A!」
「雄!どうしたの?」
近くの椅子に座り、ぐいっとこちらに顔を近づけてくる。
不思議に思い首を傾げると
灰「明日の七海との任務結構遠出だからさ、Aの顔見とこうかなって」
「えぇ!?それってもしかして私も行く予定だった任務じゃない?」
確か久しぶりの3人での任務だっから密かに楽しみにしていた…それだろうか。
灰「あ、バレた?」
「わかるよ!」
屈託のない笑顔で頭を撫でられる。
灰「まあAは病み上がりなんだから。今回は2級呪霊の討伐だしそんな大変じゃない。…だから2人で行こうって七海と話したんだ」
「う…ん」
とは言っても本当なら3人での任務。2人でこなすとなればそれだけ負荷はかかるはず。私が不甲斐ないばかりに。
(こそっと後から着いて行こうか)
難しい表情をするAを困った顔で灰原は見つめる。
灰(予想通りの反応をするな)
Aはとてもわかりやすい。彼女自身は気付いてないないだろうが彼女を知っている者は皆同じ事を言うだろう。Aはとても優しい子だ。時に危うく感じてしまう程自分より他者を優先してしまう。
そして非常に稀有な術式_その能力を必要とする人達が大勢いる。時としてその性格故に自身の実力以上の事をしてしまう。例え自分が壊れようとも。…今回がその例だ。
今呪力が練れないその状態でも尚任務に参加しようとしている。どうせ頭の中で画策してる所だろう。
どうせ黙って行ってもその事に気付いたら追ってくる。…五条さんがいればそんな事出来ないだろうけど。
だからまあ、そうならない為に来た。
相変わらず難しい顔をしてるAの額を弾く。
灰「そんな顔するな。大丈夫、さっさと終わらせて帰ってくるよ」
「でも」
灰「A。僕達を信じれないのか?」
ピシャリと言う雄に目を見開く。
(そっか、そうだった。ならこの感情は失礼だ)
2人の実力はよく知ってる。信じて待つのも仲間だ。
「…ううん。信じてる。ここで待ってるね」
Aの真っ直ぐな眼差しを見て灰原は笑う。
灰「おう!お土産買ってくるよ。何がいい?」
「んー、悟先輩も食べるかもしれないから甘いものがいいな」
少し考え答えると雄に笑われた。
灰「ははっ夏油さんもそう言ってた」
「マジでか」
帰ってきたら2人にも沢山お返し渡そう。
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プスメラウィッチ - とらこさん、この小説は渋谷事変編は、曲げ欲しいです。後五条悟を封印しないで欲しいです。お願い出来ますか? (2021年6月8日 9時) (レス) id: 8685377221 (このIDを非表示/違反報告)
とらこ(プロフ) - プスメラウィッチさん» 初めまして!この作品は五条悟オチですよ!頑張ります!ありがとうございます! (2021年5月26日 19時) (レス) id: f672fafd61 (このIDを非表示/違反報告)
プスメラウィッチ - 初めまして、この小説は五条悟オチですか?できれば五条悟オチでお願い出来ますか?続き頑張って下さい。応援してます。 (2021年5月26日 12時) (レス) id: 8685377221 (このIDを非表示/違反報告)
とらこ(プロフ) - 華蝶-Rantyou-さん» ありがとうございます!頑張ります^ ^ (2021年5月7日 23時) (レス) id: 237713bcbc (このIDを非表示/違反報告)
華蝶-Rantyou-(プロフ) - とても面白いです!更新頑張ってください^^* (2021年5月7日 22時) (レス) id: 0c2f4f76e8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:とらこ | 作成日時:2021年5月5日 21時