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そこから暫くしてやっと離してもらう事ができた。
説得してもやだしか言わないし離れてはくれたけどなんかふて腐れてるし…この人もう高3だよね??
「そんな口尖らせないで下さい」
五「してねえし」
「…」
よし、無視しよ。
丁寧なノックが聞こえそちらを見ると
夏「悟…そろそろご飯…ってA?」
「夏油先輩!お久しぶりです」
お弁当を片手に入ってきた夏油先輩と目が合う。
いつも穏やかな切長の瞳を見開きこちらに向かってくる。
五「お、カツ丼じゃん」
弁当を悟先輩に渡しベッドの脇に座り穴があくほど見つめられた後、いつものように頭を優しく撫でられる。
夏「良かった。本当に良かった」
「今回はご迷惑をおかけしました。…すみません」
夏「もう二度とこんな事はしてはならないよ。君の命にかえられるものなんて何も無いのだからね」
「?はい」
いつにも増して真面目なその声色に思わず頷いてしまったけど何かがひっかかった。何かはわからない程の些細な違和感。
何だろう、と考えていると頭を撫でていた夏油先輩の手が乱暴に離される。
五「はい、お時間です。…長すぎだろ傑」
夏「全く。あまり束縛が強いと振られるよ」
五「あ?」
睨む悟先輩に怯む事なく笑顔でかわす夏油先輩。
(え、どういう状況?)
よくわからない空気になっていて戸惑っているとよく知る声が聞こえてきた。
灰「失礼します。…ッA!!」
七「!!」
「雄!七海!」
目が合った瞬間から泣いている雄に思わず視界が滲む。必死に駆けてくる2人を両手を広げ迎える。
夏油先輩は空気をいち早く察したのか未だに怒っている悟先輩を連れ隅に寄る。
「ぐぇ!」
思ったより強めにタックルされカエルが潰されたような声が漏れたがお構いなしに抱きしめられる。
普段は絶対のらない七海も珍しくのってきて人生二度目くらいの同級生トリオでのあつい抱擁をした。
五「あ!?お前ら誰の許可を夏「はい黙っとこうね」
視界の隅で抑えられてる悟先輩が見えた気がするけど無視した。
「ごめんね!!心配かけたよね!!ごめんなさい」
灰「いいや!無事だったならいいんだ」
七「もう金輪際このような無茶はしないで下さい」
「うん。気を付けるね…!」
2人にも本当に迷惑をかけた。たった3人の同期だもの。1人でも欠けたらダメだもんね…ごめんね。
それから悟先輩が大声を出すまでずっと抱きしめ合ってた。
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プスメラウィッチ - とらこさん、この小説は渋谷事変編は、曲げ欲しいです。後五条悟を封印しないで欲しいです。お願い出来ますか? (2021年6月8日 9時) (レス) id: 8685377221 (このIDを非表示/違反報告)
とらこ(プロフ) - プスメラウィッチさん» 初めまして!この作品は五条悟オチですよ!頑張ります!ありがとうございます! (2021年5月26日 19時) (レス) id: f672fafd61 (このIDを非表示/違反報告)
プスメラウィッチ - 初めまして、この小説は五条悟オチですか?できれば五条悟オチでお願い出来ますか?続き頑張って下さい。応援してます。 (2021年5月26日 12時) (レス) id: 8685377221 (このIDを非表示/違反報告)
とらこ(プロフ) - 華蝶-Rantyou-さん» ありがとうございます!頑張ります^ ^ (2021年5月7日 23時) (レス) id: 237713bcbc (このIDを非表示/違反報告)
華蝶-Rantyou-(プロフ) - とても面白いです!更新頑張ってください^^* (2021年5月7日 22時) (レス) id: 0c2f4f76e8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:とらこ | 作成日時:2021年5月5日 21時