夢中だったんだ ページ13
五条side
みなみはどこだ…？くっそ、呪力が錯乱しすぎててよく分からない
…自分は何をしてるんだろうか
僕は傑を殺しに来たはずだろ
それなのにいつの間にかみなみを探してる
傑を殺すより安全なみなみの姿を見たいんだ、きっと…
五条「はぁ…ははっ…馬鹿だな…
まあいっか、探そ…！？？
領域展開…！？そんなんあいつが食らったら…！！！」
僕は焦ってそちら側に向かった
そして見たのは領域がもう片方の領域に飲まれる瞬間だった。
五条「は…？」
それはみなみがどちらにしろ領域展開をしたことを意味する
あいつ…知らねぇ間に練習してやがったのか…
でも今それを考えている時間は無い
中にみなみが居るのは確実だろう。
見る限り不完全な領域だけど、きっと傷だらけの体には致命傷を与えかねない。
きっとこれだけ不完全だったら蒼を放てば確実に壊せる。
だけど
みなみなら行ける、何故かそう確信した。
その瞬間。
バタッﾊﾞﾀｯ
五条「やっぱりな…」
領域が解かれ、呪詛師の姿と…
みなみの姿が同時に床に倒れた。
五条「みなみ！！！」
？「っ！五条…！！」
逃げた…けどそんなんどうでもいい。
みなみの姿が…酷すぎる
腹と胸と足と腕…
それ以外にも細かなかすり傷が無数にある。
胸に関しては多分肺を掠ってるはずだ。
五条「おい、みなみ！起きろ！！！
傑に！！！会いに行くんだろ！！？
みなみ！！！起きろ！！金平糖だっていくらだってあげるしトマトだって貰う！！！やれって言われたらやるよ！！だから起きろよ！お願いだから…！！！」
『…ﾊﾊ…聞いた…か、らねｯ…？』
五条「！！！
ははは…
ハハッ、やっぱお前は常人じゃないわ…」
『そ、れはｯ…どーも…ｯ』
五条「んじゃ、僕の背中に乗っていきますか？」
『馬鹿か…肺、逝ってる奴…背負おうとすんなよｯ……』
五条「んじゃ、どうすればいいのさ」
『…肩かせ』
五条「へーへー、仰せのままに」
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作者名：ちょこわたあめ | 作成日時：2023年1月18日 22時
