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A「尚弥くん！
次潜った時でいいから、虎雄の足
よく見てみて
初心者にしては素質ある
もしかしたら、巻脚もできるかもしれない
それが出来れば、高さで勝てるかもしれない」
尚弥「おう！
やってやろーじゃねーか！」
そして試合は9-0
朋生「早く諦めろよ」
公平「もう負け認めればいいのに」
慎介「勝てるわけがねーんだよ」
千春「何言ってんの？
あいつはあんた達のために
戦ってんじゃないの？
あんたたちがやられっぱなしで情けないから
あいつが代わりにやってんでしょ！」
尚弥「わかっちゃったもんねー！」
尚弥くんはそう言うと
体がプールの上に出てくる
渚「え？」
理子「すごい巻脚できてる！」
尚弥「まだ終わってねぇぞ！」
最後の10点目の試合
尚弥くんの体幹はすごく強い
巻脚が出来るからってあそこまで
倒されないなんて
尚弥「俺は絶対諦めない！諦めねーぞ！」
尚弥くんが放ったボールは
虎雄のブロックよりもはるかに高く
ゴールの方に向かっていった
シュートとはならなかったが
虎雄は悔しそうな表情
尚弥「くっそ……」
千春「ちょっと、大丈夫??」
庄司「渚、A保健室案内してあげて」
朋生「龍二…」
朋生の声で顔を上げると、
プールを後にしようとする龍二
尚弥くんのこの頑張りは、龍二に
届いただろうか
庄司「久しぶりに見た
あなたが高さで負けたところ」
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作者名：ちゃむ | 作成日時：2016年12月26日 16時
