記憶 ページ4
土「おい山崎!ちゃんと供述調書取ってんだろうな!」
いきなり振り返ったかと思うと後ろで何やら文字を書いていた男性に怒鳴りつけている。
びくりと背中が震えて振り返る山崎と呼ばれた男は墨で真っ黒になった紙を土方さんに突きつけた。
山「ちゃんと取ってますよ!ほら!」
土「あんぱんしか書いてねえじゃねぇかァァ!!」
そう言って山崎さんのことを思い切り蹴っている。
はぁはぁ、と息切れしている土方さんと
床に伸びている山崎さん。
ナニコレ。真選組って警察はこんな恐ろしいところなの?私もボコボコに殴られたりするの?なんて恐怖からぶるぶると震えて2人のことを見ていると山崎さんとばちりと目が合った。
山「あーーっ!」
「え?」
こちらを指して目を見開いている。え、何?
訳が分からず頭にはてなを浮かべていると、山崎さんは土方さんの腕を引っ張って取調室から出ていってしまった。
▼
# Side T
突然叫び出したかと思うと俺の腕を引っ張り、部屋から出た山崎。
そのまま腕を引っ張られ、隣の部屋に連れて行かれる。
そこには近藤さん、総悟がいてマジックミラーから幸泉Aの様子を見ていた。
近「ザキ、急にどうしたんだ?」
山「俺、あの子に会ったことあります!
あの子犯人じゃないです!」
土「どういうこった。詳しく聞かせろ」
山「あの子と一週間前に会ってんです。あんぱんを買いすぎた日で…」
# one week ago
店「ありがとうございました〜」
やる気のない店員の挨拶を聞き流しながら店を出る。
両手には大量のあんぱん。ヤマザキ春のパン祭りなんてやってるから仕方ないじゃないか。買わない選択肢なんてないでしょこりゃ。
誰に対してのものなのかもよく分からない言い訳を脳内でだらだらと言っていると。
山「うわっ!あっぶねェ!」
自「兄ちゃんごめんよ!急いでんだ!」
自転車が横スレスレで通っていきやがった。
驚いて大量のあんぱんをぶちまけてしまう。
落としたあんぱん拾うのだるいなぁ。
と、まぁ、思ったところで拾わないと駄目な現実問題。
しゃがんで拾い始めたその時、上から声が降ってくるのだった。
?「あの、大丈夫ですか?」
見上げればそりゃもうべっぴんさんがいて、心配そうにこちらを見ていた。
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氏兎(プロフ) - ユイさん» コメントありがとうございます!!嬉しすぎます😭💗土方さんの思いはPart2で深堀しようかなと思ってます😏楽しんで頂けるように引き続き頑張りますー!応援ありがとうございます!!! (6月4日 21時) (レス) id: 7d17cb3f22 (このIDを非表示/違反報告)
ユイ - 初コメ失礼しまあっす!!!!コメントは残してなかったんですけど、結構前から見させていただいてました‼いい展開になってきて最高です!土方さんの思いが気になるなあ、、。応援してます!!!これからも更新頑張ってください‼ (6月3日 16時) (レス) @page43 id: 546cca6b35 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:氏兎 | 作成日時:2023年4月9日 23時