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真実 ページ14

お風呂を頂き、2人で私の部屋へ向かう。


パジャマの柄のせいなのか、またジロジロと見られる。

おまけにサイズが全然合ってないせいで裾引き摺るは、ウエスト落ちそうになるは、手が全部隠れちゃってるは、でもう大変。

大きなパジャマに苦戦しながら土方さんの背中について行ったらいつの間にか部屋へ到着してたらしい。


何か話があるようで、土方さんも部屋に入ってきた。


胡座をかく土方さんの前で正座で縮こまる私。


先に沈黙を破ったのは私だ。




「あの、本当に私なんか雇って頂いて大丈夫なんですか…?
嘘ついて迷惑かけてしまったのに…」


土「問題ねェよ。お前ェが犯人じゃねェって最初から気づいてたしな」


「な、何でですか?!」


土「お前ェの目は人殺しの目じゃねェ。
真っ直ぐで綺麗な目してやがる」




真っ直ぐな目で見られるもんだからそっぽを向いてしまう。

こんな褒められ方をしたのは初めてで、返答に困る。




「じゃあ何で取調室に入れたんですか?」


土「屯所に現れた怪しい奴そのまま帰す訳にもいかねェだろ」


「気づいていながら私の供述聞いてたってわけですか…」


土「あぁ。どれもこれもテンプレ通りで笑いそうだったぜ」




自分の必死の供述をコケにされて恥ずかしすぎる。

「罪の意識に耐えれなくなって…」とか言ってた自分めっちゃ殴りたい。

恥ずかしさから顔を掌で覆っていると、土方さんはやけに真剣な面持ちで話し出した。




土「無理に聞くつもりはねェが…
Aの事、幾つか聞いてもいいか?」


「えぇ。土方さんにならなんでもお話します」




私の返事を聞いた土方さんは天井を見つめた。

そうだな。じゃまず…と腕を組んで最初の質問を考えているらしい。

どんなこと聞かれるんだろう、と取調室に居た時より緊張してる気がする。




土「好きな食べ物はなんだ?」


「は?食べ物?」




予想外の質問に拍子抜け。

可笑しくて笑ってしまった。



土「いや、なんつぅか、世間話でもしようと思ってだな。
だってAまだ緊張してるだろ」



何か口ごもっている。いや、不器用すぎるでしょ。

けたけたと笑っていれば土方さんは不服そうだ。

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氏兎(プロフ) - ユイさん» コメントありがとうございます!!嬉しすぎます😭💗土方さんの思いはPart2で深堀しようかなと思ってます😏楽しんで頂けるように引き続き頑張りますー!応援ありがとうございます!!! (6月4日 21時) (レス) id: 7d17cb3f22 (このIDを非表示/違反報告)
ユイ - 初コメ失礼しまあっす!!!!コメントは残してなかったんですけど、結構前から見させていただいてました‼いい展開になってきて最高です!土方さんの思いが気になるなあ、、。応援してます!!!これからも更新頑張ってください‼ (6月3日 16時) (レス) @page43 id: 546cca6b35 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:氏兎 | 作成日時:2023年4月9日 23時

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