検索窓
今日:50 hit、昨日:119 hit、合計:59,673 hit

序章 ページ1

母「A…1人にさせてごめんね…
苦労させてしまうかもしれないけど、どうか幸せに生きて」





8歳の時、私の幸せを願いながら母は痩せ細り亡くなった。

母は不倫相手だった。私は所謂、不義の子。




引き取られた父の家、大きな屋敷、煌びやかな家具、
住まう人間はこの大きい家に不釣り合いな小さな心の持ち主達。





『やはり堕ろさせるべきだったな』
実の父に言われた言葉。


『お前なんか生まれてこなければ良かったのに』
継母に言われた言葉。


『生きてるだけで目障りなんだよ。売女の娘が』
腹違いの兄弟達に言われた言葉。





奴 隷のように扱き使われ、離れの物置に住まう12年間だった。




「誕生日おめでとう、20歳の私」



ケーキなんてものはもちろんない。
孤独な誕生日も毎年恒例の事。

暗い物置の中で小さく呟いた時、突然扉は開いた。




継「12年間も寄生しやがって。成人したならもう出てけ。
荷物は全部捨てとくから、ほら早く」


「え、待っ…」


兄「もたもたするなグズ」




腕を引っ張られてそのまま屋敷の外に放り出される。

勢いよく投げられた為、背中を強打したけどこんな仕打ちはいつもの事だ。




継「12年間も面倒見てやったのにお礼のひとつも言えないのかい?やっぱり阿呆な母親から産まれると子供も阿呆に育つんだね」


妹「面倒見て頂いてありがとうございました、でしょ。
そんな事も出来ないの?」


「はい、面倒見て頂いてありがとうございました」


兄「二度と面見せんなよ売女の娘が」




最後までいつも通りの罵倒を浴びて扉は閉まった。

この家から解放される喜びと、無一文で放り出されてどう生きていくのかという不安。





私はこのどん底から幸せになれるのだろうか。

限界→



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (78 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
236人がお気に入り
設定タグ:銀魂 , 土方十四郎 , 真選組
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

氏兎(プロフ) - ユイさん» コメントありがとうございます!!嬉しすぎます😭💗土方さんの思いはPart2で深堀しようかなと思ってます😏楽しんで頂けるように引き続き頑張りますー!応援ありがとうございます!!! (6月4日 21時) (レス) id: 7d17cb3f22 (このIDを非表示/違反報告)
ユイ - 初コメ失礼しまあっす!!!!コメントは残してなかったんですけど、結構前から見させていただいてました‼いい展開になってきて最高です!土方さんの思いが気になるなあ、、。応援してます!!!これからも更新頑張ってください‼ (6月3日 16時) (レス) @page43 id: 546cca6b35 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:氏兎 | 作成日時:2023年4月9日 23時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。