一石九鳥 ページ10
松田も過激化してきそうで怖かったし、
なるべく早く彼氏っぽく振舞ってくれる人が欲しい。
今日は17時出勤。
まだまだ時間はあるし万事屋へと向かうとしよう。
松田につけられるのも困るし、
タクシーで万事屋へと向かい、少し緊張しながらインターホンを押した。
がらがらっと扉いめ開き出てきたのは笑顔が可愛らしい男の子。
どことなくお妙に似てる…って事はこの子が新八くんか。
新「はーい!ご依頼ですか?」
「はい、依頼です。」
新「どうぞ!上がってください!」
「ありがとうございます。」
彼の背中について行き、リビングなのか仕事場なのか分からないそこに着くと、酢昆布を吸いながら鼻くそをほじる少女とソファーで足を組んでジャンプを読む男の姿があった。
新「銀さん!依頼ですよ!」
銀「お?マジ?」
新「ほら!早くジャンプしまって!
神楽ちゃんも、鼻くそほじんのやめて!」
神「鼻くらい好きにほじらせろヨ。
お前に止められる筋合いはないアル。駄眼鏡。」
新「誰が駄眼鏡じゃァァア!」
何やら喧嘩が始まっているけど、そんなことお構い無しでこちらに話しかけてくる彼。
その様子から察するにこれは日常茶飯事なんだろう。
銀「あんたが依頼者さん?まっ、そこ座ってくれ。」
「…はい。」
新八くんはぼこぼこにされてるし、
この男はすごいだらけてるけど大丈夫なの?
ここのところ私はかなりツイてないから不安になる。
銀「で、依頼内容は。」
一応仕事モードになったのか、だらけてはいるけど 真っ直ぐな目をしている。
喧嘩をしていた子供達も大人しくなった。
「しばらくの間、恋人のフリをしてくれませんか。」
銀「は?」
3人揃ってぽかんとしてらっしゃる。
まぁ、当然の反応だと思う。
「少し事情があるんです…。
引き受けて下さるなら全てお話します。」
銀「で、報酬は?」
「1ヶ月、30万で。」
ストーカーに付け回される女の恋人役なのだ。
リスク代も込みで少し多めに出すつもりでいる。
キャバクラで貯めたお金を使うわけでもなく貯め続けていたので結構な貯金はある。
銀「よし、引き受けた。
で、事情とやらはなんなの?」
金に釣られんの早すぎやしないか。
迷いもしなかったぞ、この男。
「訳アリのストーカーがいるので、追っ払って欲しいんです。」
銀「それなら警察行った方が早ェだろ。」
不思議そうに顔を傾けてそう言っている。ご尤もな意見だ。
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氏兎(プロフ) - まゆゆんさん» コメントありがとうございます!そう言って頂けて嬉しいです(TT)頑張りますー!! (2022年9月24日 1時) (レス) id: 6006d7194f (このIDを非表示/違反報告)
氏兎(プロフ) - さちさん» コメントありがとうございます!!嬉しいです!!頑張ります(^-^) (2022年9月24日 1時) (レス) @page32 id: 6006d7194f (このIDを非表示/違反報告)
まゆゆん - このお話大好きです!!!!!!更新頑張ってください!応援しています🥰 (2022年9月20日 18時) (レス) @page31 id: accb57b751 (このIDを非表示/違反報告)
さち - 面白い!!更新頑張って下さいね!!!!!!! (2022年9月19日 20時) (レス) @page31 id: 0e3bc286c0 (このIDを非表示/違反報告)
氏兎(プロフ) - 夢子さん» コメントありがとうございます!楽しんで頂けて嬉しいです!もっと楽しんで貰えるように更新頑張ります(^-^) (2022年9月10日 17時) (レス) id: 6006d7194f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:氏兎 | 作成日時:2022年7月25日 0時