一 石 二 鳥 彼 氏 【坂田銀時】

一石四鳥 ページ5

逮捕するのにはたくさんの手順を踏まないといけないらしくこの時間になるまでかかってしまった。

朝日は登りきってないけどもう少しずつ明るくなり始める空。



土「遅くなっちまってすまねぇな。
もう帰ってもらっても大丈夫だ。」

沖「っふぁあ。本当警察ってのァ大変ですねィ。」



土方さんも隈が凄いし、沖田さんに至っては立ちながら半分寝てる。

私が面倒事を起こしたせいでこの時間まで仕事する羽目になってしまって本当申し訳ない。



「こんな時間まで動いてくださってありがとうございました。
お礼したいので、またお店にいらしてくださいね。
サービスしますんで。」

土「これが俺らの仕事なんだ。気にすんな。」

沖「もうこんな時間ですし送っていきやす。」



顔がいいために店の女の子から人気のある2人だけど、性格までいいなんて…。江戸の未来も明るい…。



「本当申し訳ないので大丈夫です！お休みになってください！」



ぶんぶんと手を振って強めにお断りしたけど、
底抜けに優しい2人には通じないようで…



土「良いから黙って送られてろ。
総悟、お前はもう寝ろ。今日は10時出勤で大丈夫だ。」

沖「了解しやした。おいアンタ。何かあったらすぐ通報するこった。」

「明け方まで付き合わしちゃってごめんなさい。
本当ありがとうございます。」



いーのいーの、なんて言いながら軽く手を振る沖田さんの背中、
年下なのにすごく頼もしい。

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