ちくしょー、オッパが好きすぎる。：ｔｈ (ページ47)

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47:『親心』ページ47

「さて、俺が知ってるところまであの子の話をしようか」

お義父さんの指示で今この場にいるのは俺とお義父さん2人だけ

緊張が気持ちの大半を占めているなかで

…やっとAの知らない部分がわかることが少し嬉しかったりする。

『なんで今までAはここに帰ってくるのを避けてたんですか』

するとお義父さんは薄ら笑いを浮かべて口を開いた

「、それは多分っていうか絶対的にダメダメな俺のせい」

話せば長くなるんだけど、

と一瞬にしてさっきまでとはまったく別人のような真剣な顔つきに変わった

「Aは俺と元恋人の子供で、親権は経済的な理由で俺に託されたんだけど

彼女はとっても綺麗で華やかな女性でね、Aはよく似てるよ

……だからかもしれないが、妻はAを嫌った。自分の息子とわかりやすく差別した。

お弁当は作らないし、行事にも一切出なかった、褒めることも笑いかけることも無いに等しかったかもしれない

あ、その妻の息子は君も知ってるだろ？」

『…… ジョンハニ、ですよね』

「…そうだよ、彼もかなり苦しんだはずなんだ。

血のつながりはなくても可愛い妹の居場所を自分の母親が無くそうとしている、

どっちのサイドにつけばいいのか、どうAに振る舞えばいいのか…

よく泣いていた。そんな息子や娘の心情はわかりきってたのにな、

俺は、仕事が忙しいだのなんだのって何かと理由をつけては家族と過ごす時間を削った」

別に俺に子供がいるわけでもないのに

どんだけ悔やんでも悔やみきれない親心が痛いほどわかる気がした

『、いつごろからAは芸能活動をしたいって言い出したんですか？』

聞いたことがなかった、彼女が女優を目指した経緯を。

「実はさ、Aは別に女優になりたかったわけでも

それで有名になりたかったわけでもなくて、ただ、」

「家を出たかったんだよ、大嫌いな空間から逃げたかったんだ」

あぁ、やっと繋がった

初めて会った日に言われた言葉のホントの意味をようやく知ることができた

´´ そんなに楽しそうにお仕事できるなんて素敵じゃないですか ``

「それからは君も知ってるとおり、今の事務所にスカウトされてすぐにデビューが決まって

今日まで帰ってくることは無かった」

※テヒョンサイド続きます