短編小説集 (ページ6)

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プレゼント((続きページ6

私は返事をする間も無く
家を飛び出した。

『柊生…柊生…』

DISH//公園はうちから歩いて5分程の所にある公園で走れば2分で着く。

でもそこにいたのは…

「よっ！」

『柊生！大丈夫なの！？』

「あ、A心配してくれてんの！？大丈夫だよ！あれはお前をここに呼ぶために言っただけだから！！」

『本気で心配したんだから』

安心したせいか涙が溢れてくる

「え、ごめん泣くなって！」

『泣いてないしっ！』

「お前にこれ渡したかったんだよ」

柊生が私に紙袋を手渡してくれた。
『なにこれ』

「あけてみ？」

開けてみると中に入っていたのは可愛いブレスレットとネックレス。

「これ、前から注文してたんだけど今日にならないと入荷しなくて、お前と取りに行ったらサプライズじゃなくなるじゃん！？」

そーだったんだ
私のためだったんだ。

『これ…』

よく見たらネックレスは
ペアのやつだ…

「ブレスレットは誕生日プレゼントネックレスは俺とお揃い。これは俺らの3ヶ月記念な？A、前に欲しいって言ってたじゃん！」

そう言って柊生は自分の着けているネックレスを見せてくれた。

そーいえば前に友達が彼氏とペアのものをつけていていいなぁって言ったかも

『覚えてたんだ』

「当たり前だろ！？」

すごく嬉しい
柊生はいつも私のこと見てくれてたんだ…

また涙が溢れてきたけどさっきみたいにはこらえられなかった。
次々に涙が零れる。

「だから泣くなって！
これ、つけてやるよ」

柊生は前から後ろに腕をまわしてつけてくれた。
なんか今さらだけど照れる…

『よしっ付いた！やっぱりなっ
すげー似合ってる』

嬉しくて嬉しくて
私は柊生に抱きついた

「どーしたんだよお前」

『ありがとね柊生』

「うん」

『ごめんね？』

「うん」

泣きながらでなかなか
言葉にならなかったけど
それでも柊生はわかってくれた

『大好きだよ柊生』

「ばか！それは俺から言うことだろ！？」

柊生は私を強く抱きしめてくれた

「大好きだよA。」

『うんっ』

「ずっと一緒だからな？」

『うんっ』

「あ、大事なこと言ってなかった」

柊生は私の目を見て言ってくれた

「その服、Aにすごく似合ってるよ」

『ありがとっ』

ずっと一緒にいる。
最低だけど最高で
ばかだけど私のことを考えてくれる
大事な彼。

一生離れない。